こんにちは、とーしばブログのトシです。
今回もなぜ?日本で日本すごい系や愛国系が流行るのか?を考察します。
→僕が見聞きしたり海外経験をもとに考察していきますので至らない点もあるかと思いますが、どうぞお付き合いください。
なぜ日本すごい系・愛国系について取り上げるのか?
僕がなぜ?こういう日本すごい系・愛国系のコンテンツについて取り上げるかというと、、、
やはり、違和感と危機感を感じるからなんですよね。
海外に行ったのがちょうど2014年フィリピン留学に行っていた頃です。そこで韓国人も多くフィリピン留学に来ていたんですね。
それはネットで調べた時に知りました。韓国は国が小さく国内には限られたチャンスしか無いから、韓国の若者は費用の安いフィリピン留学をして、どんどん海外でチャンスをつかもうとしている。
そしてフィリピンの語学学校は韓国資本の学校が多いということも調べました。
フィリピンに行った当初は、韓国人は日本の旗を燃やしたりする怖い人達なのかな?って思ってました。しかしそれは間違いでした。
むしろ日本が好きという人も多く、とても親切でフレンドリーな人が多かったです。 日本語がめちゃくちゃ上手という人にも何人も出会いました。
英語も勉強してるし、日本語まで話せるしすごいなと思いました。他にも驚いたのは日本の文化と韓国の文化や考え方がとても似ているんですね。
韓国って反日、反日って言われるけど全然そんなことは無くて日本語が話せて日本が好きって人が多かったんです。
たしかに韓国の政治は反日だったり、デモをしたりするのかもしれませんが、
僕がフィリピンやその後のマレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、カナダで会ってきた韓国人の多くはフレンドリーでとても優しく何回も助けてもらいました。
もちろんニュージーランドのホテルでは中国人のスーパーバイザーや同僚とも一緒に働いてきましたし、頼りになる同僚でした。
テレビとYouTubeの韓国人、中国のイメージに違和感
一方で、テレビやYouTubeでは韓国人がどうとか、中国人がこうとか、かなりネガティブな情報が多かったです。 そして小馬鹿にする内容もとても多かったです。
実際に留学やワーホリで会った韓国人の友達とテレビやYouTubeで扱うイメージのギャップに違和感を感じでいました。
そして、一緒にセットで付いてくる「日本はこんなにすごい国で、日本人の国民性や日本民族はこれだけ素晴らしい」という内容にも違和感を感じましたね。
⇒今でもたまにテレビでやっていますが、外国人が日本のすごいところを褒め称える番組がやたら多いなと感じていました。
海外に滞在して分かったのですが、どの国でもいい部分や悪い部分があるんですね。日本もそうですし、韓国も中国も同じくいい部分と悪い部分があります。
やはり、一方がめちゃくちゃ優れていて、一方がダメなとこしか無いということはまずありません。
⇒そして愛国系・日本すごい系のコンテンツは、日本人の国民性や民族性にめちゃくちゃこだわるんですが、結局は、個人の人間性でしか無いんですよね。
あまりに日本すごいとか、民族がどうとかにこだわりすぎて個人、個人の人間性を見ていないことに違和感を感じました。
そもそもテレビやネットで得られる情報って、あくまで誰かが編集して切り取った情報なんです。
実際に見たわけでは無いのにまるで真実であるかのような情報を本当みたいに言って煽っていることに違和感を感じました。
しかも怖いのは、日本国内にいるとそれがまるで本当のように思えてくるんですね。韓国人中国人はものすごい怖くて危ない人だというイメージもまるで本当のことのようにスッと入ってくるんですね。
空白の歴史観の変化に違和感
もう一つが歴史観の変化です。とくに日本が中国や韓国や東南アジアを占領していた時代の歴史観の変化です。
⇒実はこの辺の歴史ってほとんど学校では習いません。
実は学校の授業やテレビ番組やドラマや映画でもほとんど扱わない空白期間です。 NHKのドキュメンタリーや本では一部扱っていますが、それでもかなりレアです。
真珠湾攻撃は有名ですが、同じ時期に起こったマレー侵攻はどうでしょうか?
あなたは、韓国併合や日中戦争、満州国建国、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどを国を占領していたことについてどれだけ知っているでしょうか?
オーストラリアが日本の空襲に遭ったことは知っているでしょうか?
このことについて海外の人に答えれるでしょうか? 僕もほとんど知りませんでした。
実はワーホリや留学に行って海外の人にこの辺の歴史について答えられない人がほとんどなんですね。
僕らが学校で習ったり、映画やドラマで観る戦争といえば、太平洋戦争や真珠湾攻撃、ガダルカナル、空襲、沖縄戦、原子爆弾などアメリカと戦った戦争が中心です。
よくよくテレビやドラマや映画でなどを観ると分かるのですが、、
⇒1941年真珠湾攻撃〜8月終戦1945年までを扱うことがほとんどなんですね。
なので日本人の戦争観ってこの1941年〜1945年の間の出来事に全て集約されています。
なので、歴史の空白の部分は、日本すごい系・愛国系コンテンツが空白期間を埋めるんですね。
だから、いつの間にか都合よく修正された歴史が史実化していくということになります。
YouTubeでやっている日本の正しい歴史みたいな動画がこれにあたります。
日本すごい系・愛国系コンテンツが歴史の空白期間を埋める
そこで日本人の空白の歴史観を埋めるのが、日本すごい系・愛国系コンテンツです。
日本人の知らない真実の歴史、日本はアジアを植民地から解放した、実は日本の戦争は実は正しかった。南京事件は中国のウソだ。 慰安婦は無かった。など急に歴史の空白だった部分を語るコンテンツがやたらと多くなりました。
今までだったら誰も語らなかった歴史の部分を語り出すようになったんですね。
それは、ほとんどの日本人にとって歴史の空白部分です。この歴史観が広く支持を集めたのはいうまでもありません。書店でも愛国系コンテンツの中でも日本の戦争史観は人気ジャンルになっています。
先ほど述べたようにほとんどの日本人の戦争観って1941年〜1945年の間の出来事に全て集約されています。 なので新しい歴史観がすんなり入ってくるのは、ある意味必然だと思いました。
知らないうちに日本の歴史観が日本すごい系、愛国系コンテンツによって修正されてきているんですよね。
日本とドイツの歴史観の違い
2019年12月ドイツで、マウトハウゼンやザクセンハウゼン、ゲシュタポの本部跡など戦争関連の場所に行ってみました。明らかに日本とは戦争や歴史に対する感覚が違うと思いました。
ドイツ人の友達と話していても戦争についての授業がかなりの割合を占めているんですね。
そして海外に出ていろいろ調べて知ったんですが、日本政府は謝罪や賠償金こそ支払ったものの、肝心の教育ではほとんど教えてこなかったんです。
元兵士が書いた本の内容で、政治家の中には、かつての戦争に深く関わった政治家の一族がたくさん存在しているという事を言及しています。 しかもある政治家で、自分達の起こした戦争は間違いではなかったと証明するというスローガンを掲げていた政治家もいました。
何より学校というとこは、政府の都合悪いことは教えてくれないんですね。
そう考えると日本政府は日本の侵略戦争については教えたがらない。むしろ日本すごい系・愛国系の人が、勝手に日本の戦争史観を変えてくれた方が都合がいいという構図があることも知りました。
あの戦争で、国民は過酷な戦場で命を落としたり、家族を失ったりしましたが、、
⇒利用した側の政治家や軍や軍需産業で儲けた企業が得をした戦争の歴史を勝手に国民が肯定してくれれば、それは都合がいいですよね?
僕自身は海外に数年住んで、中国や韓国、東南アジアの人や海外の人と話したりして、こういう違和感を感じましたし、いろいろ本を読んだりして考えを深めていくと日本社会の問題点が分かりました。
最後に
今回は日本すごい系・愛国系の台頭について語ってきましたが、あくまで僕が海外に滞在していて感じた日本の変化や違和感です。 少しでも何かの役に立てばと思います。