こんにちは とーしばブログのとしです。
僕はオーストラリア、ニュージーランド、カナダで働いてきましたが、ワーホリを通して働きやすい環境で働くことが出来ました。
なので正直、日本ではまだまだ職場環境が良くないところが多いように思います。今回は、ワーホリで感じた日本で働きにくいと思う理由についていくつか話たいと思います。
日本が働きにくいと思う理由として、まずサービス残業があります。日本では今でもサービス残業をする会社が多いです。 サービス残業で残業した分の給料は出ない経験をした人もたくさんあるのではないかと思います。
働く側は、1時間あたりの労働力を企業に商品として売って、その対価としてお金をもらっているわけですが、 どんな作業や仕事であれ会社側が働いた分の給料を払わないということは労働(商品)を盗んでいると言うことです。
働く側(労働力)⇔会社(給与、お金)
という図式が成り立ちます。 本来なら時間外労働には割り増し手当てが付きます。 逆にサービス残業とはタダで働く側が、自分の商品(労働力)を売っているということになります。
どんな作業や仕事であれ、いろいろな理由をつけて給料を支払わない、働く側が何らかの形で労働力を提供していても給料を支払わないという会社は今でも存在します。
たとえ掃除や仕事の前準備だとしても、何かしら会社に価値を生み出しているのにもかかわらず、タダで働くってことも多いですよね。
⇒会社側はタダで労働力を手に入れることができますが、なんらかの作業や労働をしている働く側には何のメリットも無いですよね。
しかも、労働基準法には6時間労働で45分の休憩、8時間労働で60分の休憩が義務づけられていますが、会社の中には8時間働いて45分しか休憩がないというとこもありますよね? (僕が昔働いていた印刷会社がそうでした。) 休憩を充分に取らせないということも明らかにおかしいんですね。会社ばかりが利益を得て、働く人が損をするという会社は今でも多いです。
職場の価値を生まない見返りのない理不尽さ
職場に1人は理不尽な上司や先輩というのは必ずいますよね?
その分、給料がめちゃくちゃ良かったらいいですが、給料は安い上に理不尽な環境に耐えなければいけないということも普通にあります。
理不尽な上司や先輩の意見が会社に価値を生むのなら良いですが、たいていは全く価値を生まないような理不尽さがほとんどです。
だいたいは本人たちの感情や機嫌やなんとなくということが多いですよね。
これは学校教育の年上、年下の考えが強く影響していると思います。
⇒学校では年上を敬えという考え方を重視していますが、そのせいで勘違いをしている年上というのがたくさん日本には存在していると思います。
これにより無能な先輩や上司にも下の人は逆らわずに意見すら言えないという現象が起こるんですね。
会社に価値を生まない無駄な理不尽さに耐えないといけないというのも働きたいと思わない理由です。
終身雇用制度が崩壊と退職金の減額
そんな理不尽な環境に耐えて、耐えて、将来、会社の重役になれればいいですが、そもそも終身雇用制度が崩壊しています。
ずっと理不尽な上司に耐えて、耐えて長年会社に勤めたとしても、時代の変化で会社が倒産せずに存続するかも分かりません。そして退職金が出るかもわかりません。 最近退職金が減額されたというニュースもちらほら聞きます。
給料が低い上に長年勤めるメリットも無くなれば、いよいよ理不尽で安い給料で長年働く意味ってなんだろう、、って思います。
日本の経済の失われた30年
僕のブログの読者のほとんどはバブル崩壊後の世代だと思います。もしくはバブル時代に生まれたとしてもほとんど恩恵を受けなかった世代かどっちかですよね?
日本の経済はバブル崩壊後失われた30年と言って長い不況が続いています。
僕たち世代はバブル崩壊やリーマンショック、就職氷河期など不況の影響をモロに受けている人がほとんどです。
しかも僕は海外の状況を見て、海外で働かないと見えてこなかったことですが、今の経済大国は中国とインドだなと思いました。これらの国は格差も激しいですが、日本と比べて目覚ましい経済成長を遂げています。
同じく東南アジアも著しく経済成長していてます。新しいショッピングモールやビルがどんどん立ち並んでいるのもこの地域の特徴です。上海なんかも日本より物価も給与水準も日本より高くなっています。
なぜ今、中国や東南アジアの人が日本に観光客として大量に来ているかといえば、日本の方が物価が安くて、彼らが日本に旅行に来れるくらいお金の余裕があるからなんですね。
こういう日本の不況とアジアの経済発展を見れば、明らかに日本経済がヤバいということがわかります。
税金ばかり取られて少なくなる給与
日本で働いていると給料からかなりの額の税金や保険料や年金などを引かれます。もろもろの費用でだいたい月に5 万、6万くらい引かれますよね?
手取りでもらう頃になるのと、かなりの金額を引かれています。またまた手取り14万の話題を例にしますが、
手取り14万くらいだったら、引かれる前の総支給額は20万くらいでしょうか?
総支給20万といえば、地方では残業をしていればわりと平均的な額です。しかし、納めた税金が金額が反映されて自分たちの生活が豊かになれば良いのですが、年金とかだと、すでに消えた年金問題や老後2000万足りない問題などもあり将来ちゃんと受け取れるのか、かなり怪しいです。なのにきっちり給料から引かれています。
僕たちの世代が高齢になった時にちゃんと保障されるのか、分からないのに、ほぼ強制的に国に支払っている状態です。
そして、国に納めた税金も本来は国民のために使うものなのですが、その税金も一体何に使われるのか? 自分たちの生活に反映されているのかかなり怪しいところです。
給料は安いのに税金は今すごく高いと言う矛盾も働きたくない理由の1つです。
法律を守らない海外のジャパレス
日本国内の会社だけが法律を守らないだけでなく、オーストラリアなどの海外に行っても、日系の会社は法律を守っていないこともわりと多いです。その代表格としては、オーストラリアのジャパレスがあります。
これを見ても日本の会社はどこに行っても日本の会社だなと思います。
最低賃金以下で、しかも労働者の権利も保証をしていません。海外ですら日本の会社は最低賃金以下で働くとこが多いですね。もちろんスーパーアニュエーションも払ってませんし、日本で働いてるわけではないので、日本の失業保険や年金にはカウントされません。
日本でもギリギリ最低賃金しか払わない企業がたくさんありますが、日本から出ても日本の会社は相変わらず労働者の権利と法律を守らないマインドのところが多いんだなと思いました。
よく日本の労働市場は、人手不足だと言われますが、人手は欲しいけど、人件費はなるべく安く節約したいというマインドではいつまでも人は集まりません。
海外からの労働者も東南アジアの人たちは、家族に仕送りするため、自国の通貨より高い日本円を求めて働きに来ますが、日本の労働環境は世界的に見ても魅力的では無いでしょう。
このように労働者の権利を無視した労働環境では、優秀な人材も日本から出て行くことはあっても、来るのは厳しいのではないかと思います。
海外の仕事は精神的に楽な上に給与が高い
これは僕がオーストラリアやニュージーランドで働いていた時の経験からですが、しっかりと働く人の権利が守られており、日本のように理不尽なことを言われたり、されたりするストレスも無く働きやすかったです。よく休み明けは会社に行くのが憂鬱になるとかって言われますが全くそんなこともありませんでした。
それに最低時給も毎年上がりましたし、そもそもの給与(時給)が高かったです。
ニュージーランドのホテルで働いた時は有給も使えました。 時間外手当が出たりちゃんとしたサポートをしてくれました。
とくに精神的に楽というのが仕事をする上で良かった気がします。職場でパワハラあったり、サービス残業があることはありませんでした。
もちろん海外の方が物価や家賃が高かったり、全ての国で労働者を守る法律がしっかりしているかと言えば疑問ですが、ワーホリを通して働きやすい会社は本当に働きやすかったなと改めて思います。
理不尽に耐えるための教育
日本の学校では、社会に出た時の理不尽さに耐える教育というのがなされています。前にも話ましたが、学校は労働者育成所です。
https://toshihsto145.hatenablog.com/entry/2019/02/22/142256
社会に出た時の上下関係の訓練として代表的なもので部活があります。部活では主に上下関係での理不尽さに耐えることが出来る生徒を育成しています。
よく粘り強く3年間部活を頑張ったことなどが就職で評価されるのはそのためです。理不尽な環境に耐える訓練は、すでに学校教育の時点から行われています。
よく自分が悪いと、何か、その原因を自分自身に向けて考える人が日本人には多い気がしますが、これだけ社会自体がおかしいのに、全く疑問を持たないようになってることがヤバいなと思います。
ニート人口が74万人
理不尽な職場の環境に長年、耐えて耐えて給料が上がったり、生活の保証があればいいですが日本の将来は不安定です。
昔だったら、定年まで働いたら年金で生活することができたかもしれませんが、僕たちの世代ではもはや定年はあって無いようなものです。
働くことは不健康なのか?/ 人生100年時代の不都合な真実 - とーしばブログ
日本では、給料が安いうえに社会保障もだんだん削られています。 税金だけは高くなっていて税金の恩恵を受けれるかはかなり怪しいです。給料が安いため結婚もできるか分からないという人も多いです。 正直、僕も将来、結婚できるかと言われればかなり不安です。
こんな状態では、働きたいと思う若者も少なくなるのも無理ないなと思いました。 日本のニート人口が74万人とのことです。まだまだ社会では働かないことは悪という考え方が一般的ですが、これだけ働くことにメリットが薄いとニートになるのも無理ないなと思います。
それに本来なら、働くか働かないかは自由に決めることができ、自分の労働力をどの企業に売るのか?売らないか?を選ぶのは本人次第です。
本来は、何年か働かずにいても、なんの問題は無いはずですが、世間も親も企業も働け!働け!とプレッシャーをかけてくることもおかしな話である意味では洗脳と言ってもいいかもしれません。
そして、過度のストレスでうつ病になってニートになるという人も多いと思います。
2019年時点で74万人…「ニート」数の推移と現状をさぐる(2020年公開版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
働きたくない、もしくは何らかの理由で働けない若者が増えるのも日本が働きにくいという現れだと思います。
うつ病のリスク
それだけでなく、日本で働いていると過度のストレスでうつ病になるリスクもあります。
理不尽な環境に耐えて、耐えて、精神的なプレッシャーやストレスでうつ病になる人も多いです。
僕の友達でも何人かうつ病になった人を知っています。過度な人間関係のストレスによって、精神的に病んで何年も寝たきりという状態も最悪の場合あります。
日本は世界的にも自殺率が高いですが過酷な職場環境が原因であると思います。それに拍車をかけているのが、学校での理不尽な環境に耐えるための教育です。
税金は高く、給料が低い、そのうえうつ病のリスクもあるのですから、日本で働きたくないと思う人が多いのは分かる気がします。
最後に
もちろん日本でも働きやすい職場もありますし、めちゃくちゃ人間関係がいい場所もあると思います。一概に日本は労働環境が悪いと言い切れませんが、海外経験を経ていくつかと日本で働きたくないなと思うデメリットをあげました。
若い人の間では投資でセミリタイアを目指したり、海外移住をしたり、会社を起こしたり、フリーランスになったりするのもそのためだと思います。
今回、話した内容は自分の経験を元にしていますが、僕の周りから聞いた話や本やYouTubeで見た知識なども元にしているので参考程度に見てください。