こんにちは、とーしばブログのとしです。
今回は親のお金への考え方(マネー・リテラシー)が子供のお金への考え方に影響を与えるということついて話をしていきたいと思います。
僕は高校3年の頃から自分で英語を勉強するためにスピードラーニングを毎日聴いて勉強していました。
スピードラーニングでは、家族や子供達の日常会話やアメリカの歴史、アメリカでの生活などさまざまな内容が出てくるのですが、スピードラーニング5巻での母と娘のお金についての会話を何気なく聴いていて違和感を感じていました。
お金は苦しい仕事に耐えて得られる我慢料とか、お金は簡単に手に入らない、お金のなる木は無いなど、知らず知らずのうちにこういう言葉が子供に影響をあたえているのではないかと思います。
スピードラーニング5巻でのやりとり
スピードラーニングでは、英語の次に日本語が流れて英語のシャドーイングができます。僕も通勤中や時間がある時に繰り返し繰り返しCDを聴いて英語の練習をしていました。このスピードラーニング5巻では、主に家族や親子のやりとりを英語で話しています。しかし、少しどうかな?と思う会話があったので抜粋します。
【母と娘の会話】
お金の大切さを学ぶ
ナレーション
ブラウン夫人がジュディにお金の生える木は無いことを言い聞かせます。
ジュディ
お母さん、20ドル欲しいんだけど
ブラウン夫人
この前あげたお金はどうしたの?
ジュディ
思い出せないわ
ブラウン夫人
自分でお金を稼ぐことを始める時期ね。そうしたら、もっと価値が分かるでしょう。あなたたちは物がありすぎるのを当たり前だと思ってるんだから。
ジュディ
仕事を持たなくちゃいけないってこと?
ブラウン夫人
そうじゃなくて、あなたが家で出来ることがもっとあるってこと、もっと家の仕事をしたらお小遣いをあげるわ
ジュディ
本当にそうしなきゃダメ? 家の事はもうたくさんしてるわ
ブラウン夫人
ええ。でもやる事はいっぱいあるの。お金のなる木は無いのよ
ジュディ
しょうがないなぁ、
という会話です。 英語を勉強するための教材なので、一見なんの変哲もない親子の会話ですが『金持ち父さん、貧乏父さん』だったら、典型的な貧乏父さんの会話です。
では、よくありがちなこの会話のどこが問題なのでしょうか?
親の考え方が子供のお金の考え方にかなり影響を与える
スピードラーニングは、経済やお金のことを勉強するためのものでは無いのでこんなやり取りが出てくるのかも知れませんが、、この何気ないお金についての会話が、子供のお金の考え方にかなり影響を与えるんです。
この会話に出てくる考え方は
お金は働いて得るもの、お金を得ることは簡単ではない
ということです。 もちろん間違いではないのですが子供に教えるとしたら、
『お金のなる木は無いのよ』ではなく⇒ 『お金のなる木を育てなさい』ということだと思います。
ではなぜこんな会話になるかと言えば、、
- 1つは学校でお金や経済についてあまり勉強しないこと
学校教育のおかしいところ 学校は労働者の生産工場である理由 - とーしばブログ
- もう1つは、学校を卒業してから大半の人は勉強しないからなんですね。
勉強する人がほとんどいない現実 シェアハウスに住んでわかったこと - とーしばブログ
親もお金や経済、投資のことについて勉強して無かったり、
投資⇒騙される危険なものくらいの認識しか無かったりすると、子供も知らず知らずのうちにお金を得るのはとても大変なこと、お金を得るには働かないといけない。投資は怖いという考え方になります。
もちろんお金は簡単には手に入りません。世の中にある秒速で1億稼ぐとか、楽して1ヶ月で100万200万を稼ぐ方法とか、デイ・トレードで数千万稼いだとかいう話はかなり怪しい話が多いです。
しかし、親も子供も自分の人生のために何かしら勉強しないとずっとお金に対して、この考え方のままだと思います。
僕はスピードラーニングを聴いていてこの会話はおかしいと思いました。たぶん、そのころ話題だったトマピケティ『21世紀の資本』で、キャピタルゲインとインカムゲインの関係について知ったり、ビジネス書とかで投資について知ったからかもしれません 。 本当にぼんやりだったのですが投資について知ったのもこの頃でした。
ニュージーランドで見かけたレモネードを売る親子の話
親のお金の教育が子供に影響を与えるという話をしましたが、僕がニュージーランドで見かけた親子の様子にとても関心したのを覚えています。
クイーンズタウンに住んでいた頃、Pak'n Save(パーキンスセーブ)というスーパーマーケットでレモネードだったか、クッキーだったかを入り口で売っているのを見て、とても関心しました。
世の中のほとんどの親は、何か手伝いをしてお金を得る(労働や時間をお金に変える)という働き方を教えますが、その親は実際に物を売ってビジネスをするいうことを子供と一緒にやっていたんですね。
よくアメリカなどでは、自分でレモネードを売るなど簡単なビジネスを子供がやってみるそうです。
ニュージーランドでもそういう教育をしているんだと思うんですが、仕事やお金に対する教育がしっかりしているように思いました。 これで売り上げの一部を投資に回すとさらにいいですよね。
よくピアノとかサッカーや野球、水泳、最近流行りの英会話やプログラミングなどは熱心に教えたがる親は多いですが、そういうお金の教育をできる親が少ないし、学校でもなかなか教えてくれないのが現状です。
子供へのお金の教育
お金の教育はその後の子供にとても影響を与えます。親の『お金は苦しい仕事に耐えて得られる我慢料』とか『お金は簡単に手に入らない』『お金のなる木は無い』という考え方は知らず、知らずのうちに子供への何気ない言葉や会話で伝わります。
情報の質や内容が玉石混交ですが、今の時代だったらYouTubeで気軽に投資や経済、お金について分かりやすく解説した動画もたくさんあります。
少しでもお金や経済や仕事への考え方が変われば、良い方向に向かうのではないかと思います。下手に素人の解説を聞くより本の方が情報としては信用ができることも多いので、これらの本はオススメ。
最後に
一昔前よりお金や投資についての知識が簡単に手に入る時代になりました。
親から働いてお金を得るしか教えてもらわなかった人、これから親になる若い世代の人など、経済やお金、投資について勉強はとても役に立ちます。あとはやるか、やらないか、自分次第だと思います。