こんにちは、とーしばブログのとしです。
今回は、オススメのドイツ語映画とドラマの紹介です。意外とNetflixやAmazon Primeなど、海外の映画の大半は英語の映画なのですが、なかにはドイツ語の映画やドラマがあったりします。
ドイツ映画は、ドイツの社会や歴史を色濃く反映した社会派のドラマや映画が多いです。
ドイツ語をある程度勉強したら、実際にドイツ語の映画やドイツを観るのがオススメです。
少しでも勉強していたら、登場人物の会話のところどころが聞き取れたりするので、勉強するのに良いモチベーションになりますよ!
【オススメのドイツ映画】
ベストセラーを映画化、ヒトラーが2014年のドイツに蘇った!!周囲の人たちは、ヒトラー本人とは気づかず、モノマネ芸人と勘違い。辛辣ながらも的を得た発言が人気を呼び、ついには芸人デビューを果たしてしまう。
しかし、中身は本物のヒトラー、当時の考え方や主張は全く変わらず、ドイツ中を巡る旅に出たヒトラーはドイツの抱える問題に切り込んでいく。ドイツで賛否両論を巻き起こした際どい笑いを届ける危険なコメディー。
難民、移民問題で分裂しつつあったドイツで市民へのインタビュー映像を交えながら、ストーリーを展開していくので、まるで現実に起こっているようなリアリティと怖さがある。
グッバイレーニン
主人公アレックスの母は夫が西側に亡命して以来、祖国東ドイツに忠誠心を抱いている。
建国40周年を祝う夜、母クリスティアーネは、アレックスがデモに参加している姿を見て発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。
そんな中、ベルリンの壁紙が崩壊し、東西ドイツが統一される。8ヶ月後、再び意識を取り戻すクリスティアーネにショックを与えないために、アレックスはあの手この手で元の東ドイツの生活を再現しようとするものの、もはや時代の変化は避けられない。。
当時のベルリンの壁崩壊の映像も交えながら、当時の東ドイツの生活をリアルに再現。
グッバイレーニンの最後のシーンに流れる東ドイツ国家も印象的。曲だけで見ると東ドイツの国歌を使った方が良いのでは?と思うくらい歌詞やメロディがいい。
20世紀の初め頃、オーストリア=ハンガリー帝国はヨーロッパに君臨した帝国で多くの民族を抱えていた。そんなさなか、サラエボ民族主義者の青年によるフェルディナント夫妻の暗殺事件が起こる。この大事件の調査を任された一人の尋問判事のストーリー。しかし、その裏では大国の思惑が動き出す。
ゲーテの恋
ドイツが世界に誇る文豪ゲーテ。自由奔放な生活を送っていた作家志望の若きゲーテはある日、舞踏会でシャルロッテという美しく聡明な女性に恋をする。
しかし、シャルロッテには家族を助けるためすでに結婚を決めている相手がいた。恋に破れ絶望したゲーテはピストル自殺をしようとするも思い止まり、その思いを一つの小説として書き上げる。
のちにゲーテの名前を世に知らしめるデビュー作「若きウェルテルの悩み」のもととなったストーリー。映画ではファウストの人形劇が出てきたりする
そしてファウストに出てくるヒロインのグレートヒェンのテーマ曲が使われるのにも注目。映画では失恋したゲーテの切ない思いを表している。
ある画家の数奇な運命
ナチス政権下のドイツ。主人公クルトは叔母の影響から芸術に親しむ生活を送っていた。そんなある日、叔母が精神のバランスを崩し強制入院したが、そこはナチスの悪名高い安楽死施設だった。
終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、エリーという女性と恋に落ちる。しかし、エリーの父親はナチスの安楽死政策に関わっていた人物だった。
周囲はそのことを知らないまま二人は結婚する。そして、東ドイツのアート界に疑問を持ったクルトは西ドイツに逃亡するも、そこでも作品を拒否される。クルトは挫折しながらも、ついに新しい表現方法を発見し新作を完成させる。
現代美術界の巨匠ゲハルトリヒターの半生を題材にしたヒューマンドラマ。
コッホ先生と僕らの革命
19世紀末、イギリス留学から帰り英語教師として学校に招かれたコンラートコッホ。反英感情がある生徒たちは、彼の型破りなやり方に反感を持つ者もいた。
ある日、彼は当時のドイツでは知名度が低かったサッカーを授業に取り入れるが、サッカーは反社会なスポーツだと周囲から非難される。しかし、生徒たちはサッカーの面白さを知り、自らを犠牲にし授業に奮闘するコッホ先生に心を開いていく。
ドイツサッカーの父といわれるコンラートコッホの実話を映画化した隠れたヒューマンドラマの名作。
顔のないヒトラーたち
舞台は1958年フランクフルト。第二次世界大戦が終わり、人々は戦争の記憶を次第に忘れつつあった。
若き検事ヨハン・ラドマンは、担当する裁判が交通違反ばかりであることに不満を持つ。ある日の裁判で、交通違反で出廷した女性マレーネに魅かれ、彼女の罰金額の一部を立て替える。
検察庁のロビーに現れたジャーナリストのトーマスは、アウシュヴィッツから生還した友人から、元親衛隊(SS)のアロイス•シュルツが違法に教師をしていることを聞きその苦情を申し立てる。
しかし検察官の中で、彼の話に耳を傾ける者はいなかったが、ただ1人興味を示したヨハンは、調査を始める。
【罪を逃れた元ナチス党員たち】
戦後ドイツには、罪を逃れた元ナチス党員が数多く生き残っていた。なかには南米に逃亡して身を隠した者、名前を変えてアメリカに移住した者などもいた。戦後、元ナチスの裁判で最も有名なのがアドルフ・アイヒマンの裁判だ。
アメリカのコメディアニメ、ファミリーガイでは『隣人はナチス』という話があるが、当時はそういうことが本当に起こっていたのだ。
『顔のないヒトラーたち』では、ナチスドイツによるホロコーストに関わった収容所の幹部をドイツ人自らによって裁いたフランクフルト裁判の実話をフィクションを交えつつ描いている。そして今でもドイツでは、元ナチスだった高齢者が裁判で裁かれるということが起きている。
【民族の祭典 オリンピア】【意志の勝利】など歴史に名を残す映像を制作し続けたドイツの女性監督レニ・リーフェンシュタールの足跡をたどったドキュメンタリー映画
レニは当初、女優、ダンサー、写真家などのキャリアからスタートし。足の怪我をきっかけに夢を諦めることになる。
しかし彼女は映像制作でもその才能を遺憾なく発揮し、その映像はヒトラーの目にも止まることになる。
ヒトラーは、1934年のナチス党大会の記録映画の制作を依頼しレニはナチスのプロパガンダ映画『意志の勝利』を発表する。
1936年に開催されたベルリン・オリンピック大会の記録映画『民族の祭典 オリンピア』では、先進的で斬新なカメラワークを駆使し、選手たちの躍動感を伝える映像により、第6回ベネチア国際映画祭作品賞を受賞する。
華々しいキャリアにより全てが順調に思えたレニだったが、戦後は[ナチスの協力者][ヒトラーの愛人]というレッテルを貼られ、厳しい非難を受けながら、ひっそりとその生涯を閉じた。
そんな彼女の生涯に迫るドキュメンタリーでは、果たしてレニ・リーフェンシュタールは「戦争犯罪に協力していたのか?」「ナチスの犯罪行為を知っていたのか?」という疑惑がかけられ、インタビューの質問でも厳しい質問が浴びせられる。
特にオススメのドイツ戦争映画
僕がとりわけオススメするのがこれらの作品
⇒Downfall ヒトラー最期の12日間
⇒Stalingrad スターリングラード(1993年ドイツ版)
⇒Das Boot Uボート
全て戦争映画ですが、かなりオススメです。
Downfall ヒトラー最期の12日間
1945年4月20日。大戦末期のベルリン。ソ連がベルリン市内に侵入し、ヒトラーとその側近達は総統官邸にある地下要塞に避難していた。もはや敗戦を疑うものはいない中、正常な判断能力を失ったヒトラーはわずかに残っているドイツ軍に最後まで戦うことを要求。ベルリンの惨状はさらに悪化していく。
ベルリンには、Führerbunker(総統地下壕跡)という場所があります。見た目は何もない普通の駐車場なのですが、この映画を観てから行くといろいろなことを考えさせられます。
『帰ってきたヒトラー』では、ヒトラーが軍の幹部たちに怒りまくるシーンのパロディも出てくるのが見どころです。
『帰ってきたヒトラー』は『ヒトラー最期の12日間』の映画で死んだはずのヒトラーが生き返ったという世界線なので合わせて見ると面白いです。
Stalingrad スターリングラード(1993年ドイツ版)
1942年、ロシアの征服を目論むナチスドイツ。ヒトラーの命令により突如ロシアに侵攻。ドイツ軍の快進撃によりスターリングラードを目指すが、そこはマイナス50度の極寒の寒さと飢えが待ち受けている地獄の戦場だった。スターリングラードの攻防を兵士達の目線を通して映像化した傑作映画。
最初のシーンではイタリアの陽気な気候、ビーチでのんびり休暇を楽しむ兵士たちの映像から始まるが後半は戦闘と極寒の戦場で次々と命を落としていく兵士たちの対比が恐ろしい。
Das Boot Uボート
1941年、ドイツ占領下のフランスの軍港から潜水艦Uボートが出港しようとしていた。彼らは敵の連合国艦船への攻撃命令を受けていたが、危険な海での任務を生きて帰れたものは少ない。密閉された潜水艦での生活。そして敵の艦船の爆雷にさらされながらも必死に応戦する乗組員たちの緊迫感が見どころ。
オススメのドイツ語ドラマ
- Babylon Berlin バビロン・ベルリン
- Barbarians バーバリアンズ(Netflix 配信)
- Generation War ジェネレーション・ウォー
- Freud フロイト(Netflix配信)
Babylon Berlin バビロン・ベルリン
舞台は1929年、ワイマール共和国時代のドイツ。ケルンからベルリンに赴任してきたゲレンラート警部は次第に時代の波に呑まれ巨大な陰謀に巻き込まれていく。ドイツ史上最大のスケールで制作された連続テレビドラマ。
Barbarians バーバリアンズ(Netflix 配信)
舞台は時代は西暦9年、ヨーロッパの大半は圧倒的な軍事力を持つローマ帝国によって占領されていた。その支配下ではゲルマン人の諸部族たちは圧政と重税で苦しんでいた。
ローマの横暴に耐えかねたトゥスネルダとフェルクゥインはローマ帝国のシンボルの鷲を盗むことに成功するが、激昂したローマ軍は鷲を奪還するために動き出す。一族の長となったトゥスネルダはローマに対抗するため、バラバラだったゲルマン人の諸部族をまとめ、圧倒的な強さを誇るローマ軍に決戦を挑む。
ローマ軍とゲルマン人部族が激突したトイブルクの戦いを基にしたドラマ。この戦いによりローマはゲルマニア(現在のドイツ北部)への拡大と侵攻を断念した。
【失われた軍団の鷲】
鷲が盗まれるエピソードは、第9軍団の鷲というイギリスの作家ローズマリー・サトクリフの小説にも出てきます。この話は実際に失われた鷲の話を元にしているので、バーバリアンズで主人公が鷲を盗むエピソードにも関わりがあり面白いです。
Generation War ジェネレーション・ウォー
1941年ドイツベルリン。5人の若者、戦争の英雄ヴィルヘルム、弟のフリードヘルム、看護師を目指すシャーロット、そしてユダヤ人のヴィクトルとその恋人で女優を目指すグレタは、戦争が終わったら再び再会することを誓う。しかし無情にも戦争の現実が彼らを引き裂く。独ソ戦、戦場やドイツ本国でのナチスのユダヤ人政策、戦場で働く看護師、ナチスのプロパガンダ政策に関わる当時のドイツ芸能事情など、歴史を色濃く反映したドラマが見どころです。
精神科学として名を上げようとウィーンにやって来た若きフロイト。彼はある日、残忍な事件を目の当たりにし、警察と協力して事件解決に関わるうちに裏には国家を揺るがす巨大な陰謀があることを知る。最後のエピソードではオーストリア=ハンガリー帝国の複雑な時代背景を反映した描写が見どころ。
スリリングな歴史サスペンスホラー。ドラマには催眠や暗示など精神医学の要素もふんだんに盛り込まれている。フロイトが登場人物達を治療するときに彼らのトラウマと不安を見事に映像化している。
舞台がウィーンなだけにドイツ本国とは違ったウィーン訛りのドイツ語がいい。
ドイツの重たい戦争映画が苦手なら
あたりが、面白いのでオススメです。
やはり、ドイツ映画は戦争系とか歴史系の映画が多いです。とりわけドイツの戦争映画は暗い内容や重い内容も多いので、苦手な人は避けた方がいいかもしれません。
わりと見終わったあとに鬱っぽくなるような内容があります。戦争映画にしてもエンタメ要素が強いのはやはりハリウッド映画ですね。
最後に
ハリウッド映画とは違った魅力を持つドイツ映画、ドイツドラマシリーズ。Netflix 、Amazon primeなどが普及したことにより、気軽に映画を観れるようになりました。
映画、ドラマシリーズを通して生きたドイツ語、そしてドイツ社会、文化を学ぶのに役立ててもらえればと思います。