とーしばブログ

こんにちは、とーしばブログのとしです。オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3カ国でのワーホリの体験談、フィリピン、マレーシアでの留学経験。読書や勉強で得た知識や考えやニュージーランドでの投資についてブログで発信しています。

ウェールズの首都カーディフについて/ イギリスYMSで検討している都市選び

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こんにちは、とーしばブログのとしです。

今回はウェールズの首都カーディフについてです。

イギリスYMSで人気の滞在先といえばロンドンですが、僕は最近カーディフが一番気になっています。

なので今回はウェールズの首都カーディフについて調べてみました。

実はカーディフはイギリスで住みやすい都市No.1に選ばれたこともある留学、ワーホリの穴場です。

 

イギリスは4つの国からできた連合王国

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イギリスは4つの国から成る連合王国で、正式名称はグレートブリテンおよび、北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と言いかなり長い名前なんですね。

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連合王国を構成しているのが、イングランドウェールズスコットランド北アイルランドの4つの国です。

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イギリスのユニオンジャックイングランドスコットランド北アイルランドの旗を組み合わせて作られています。ウェールズの旗だけがデザインに反映されていないのは、イングランドに早くから統治さていたからです。

 

このようにイギリスと言っても一つの国ではなく、それぞれ独自の文化や固有の言語を持っています。 YMSは2年間滞在できるビザなので、どうせならロンドンだけでなく、スコットランドウェールズ北アイルランドにも足を運んでみたいですね。

 

ウェールズの首都【カーディフ】について

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カーディフの人口は36万人でイギリスでは約10番目の都市と言われています。

英語では【Cardiff】ですが、ウェールズ語では【Caerdydd】または、Cayrtif、Cairdyfというスペルになります。この辺からもウェールズイングランドとは異なる言語と文化、歴史があることがうかがえますね。

カーディフの歴史は古く、6000年前から人類が住んでいた痕跡が残っています

 

現在のカーディフの基礎を作ったのは、西暦50年にやって来たローマ軍でタフ川のほとりに作られた砦が始まりです。

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カーディフとは『タフ川の砦』という意味でタフ川とセヴァーン川の三角江が合流する場所にあります。カーディフは約400年間にわたりローマの支配下にありました。

 

 

カーディフ城に残る古代ローマの名残り

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カーディフ城には城壁の一部に古代ローマ時代に建てられた壁が残っています。

 

ローマ軍に抵抗したウェールズの英雄カラタクス

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当時ここに住んでいたのはシルレス族で部族の指導者であるカラタクス(Caratacus、ウェールズ語でCaradog) は現在でもローマ軍に抵抗したウェールズの英雄といわれ人々から親しまれています。

 

ウェールズの歴代の支配者

ウェールズは、最初はローマ人が支配し、そしてノルマン人、クレア家、ディスペンサー男爵、ボージャン、ネビル、テューダー、ハーバート&ウィンザー、ビュートと時代ごとに時の権利者が支配してきた土地でした。

 

産業革命期に石炭産業で発展したカーディフ

カーディフが大きく発展したのが産業革命時代です。

カーディフには石炭の大動脈があり、それを受けて港を建設、タフ渓谷鉄道も開通して、ロンダなど周辺の村から運ばれてくる石炭の輸出をするハブとしての役割を果たしました。

18世紀以降、カーディフは活気にあふれ、石炭と海運業の労働者の町になりました。

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最初は小さな港町だったカーディフを大きく発展させたのがビュート侯でした。

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当時のカーディフの古い写真を見てみると、船が運河を行き来して積荷を下ろしている様子を見て取れますね。

当時、カーディフは別名[コール・メトロポリスとも呼ばれていました。

 

石炭産業の名残を感じられるThe Coal Exchange Hotel

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かつての石炭取引所は、今ではThe Coal Exchange Hotelというホテルになっています。この建物はカーディフの歴史を今に伝える重要な建築物ですね。


カーディフの石炭産業は、20世紀に入り石油の登場で衰退しましたが、今でもカーディフベイにはかつての名残りを見ることができます。

 

第二次世界大戦カーディフはドイツ空軍の爆撃に遭う

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石油産業に押されてはいたもののカーディフベイは、依然としてイギリスで最大の石炭輸出港でした。そのため第二次世界大戦でイギリスVSドイツ軍との戦い、バトル・オブ・ブリテンが始まるとドイツ空軍によりカーディフの街は爆撃の被害を受けました。この時、カーディフのシンボルだったランダフ大聖堂も破壊されました。

 

カーディフの石炭港はオシャレなベイエリア

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第二次世界大戦後はカーディフベイは街の中心エリアとして生まれ変わります。石炭産業が衰退していたカーディフですが1955年にウェールズの首都となってからは発展が進み、ロンドンとカーディフを結ぶ高速道路ができます。

 

そして、カーディフベイの再開発が行われてオシャレなベイエリアとして生まれ変わりました。

このエリアには、ヨットハーバーや高級ホテルが立ち並び、レストランやバーなどがあるマーメイド・キー、科学をテーマにした様々なアトラクションが楽しめる科学博物館や歴史的建造物ピアヘッド ビルディングがあります。

 

他にも、カーディフ城などの古城、ラグビーやサッカーで有名なミレニアムスタジアム、多数ある博物館や美術館、パブや劇場など見どころがたくさんあります。

 

プリンス・オブ・ウェールズ】とは?

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イギリスのニュースを見ているとたまに聞く【プリンス・オブ・ウェールズとは、次の王位を継承する王子が与えられる称号でウェールズ大公という意味です。

 

現在はエリザベス女王の息子、チャールズ皇太子プリンス・オブ・ウェールズです。

(英語ではPrince of Walesですが、ウェールズ語だと Tywysog Cymruとなります。)

 

 

その始まりは、イングランドエドワード1世がウェールズ征服後、その地を国王直轄地とし,1301年ウェールズで生れたのちのエドワード2世 に【プリンス・オブ・ウェールズの称号を与えたことが始まりといわれています。

 

もともとは、イングランドウェールズを支配するため、武力によって支配するのではなくウェールズ生まれの、英語をひとことも話せない男子を汝らの君主としよう」という約束によりウェールズ人を治めようとしたことが始まりです。

 

なので【プリンス・オブ・ウェールズとは、本来なら英国王の皇太子というよりもむしろ、ウェールズの統治者という意味合いが強かったわけです。

 

そして、この慣習は代々引き継がれ、歴代のイギリス国王の長男がこの称を受けることが王室の伝統となりました。

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そして、プリンス・オブ・ウェールズとして即位式が行われるのが、北ウェールズにあるカナーヴォン城です。

こういう歴史的な背景を見ても、イングランドウェールズの複雑な関係が読み取れますね。冒頭で述べたようにイギリスと一言で言っても、全く異なる国が集まった連合王国だということが分かります。

 

ちなみにこのカナーヴォン城は[天空の城ラピュタ]でシータがムスカに幽閉されたお城のモデルとしても有名です。

 

カーディフはロンドンから2時間ほどで行ける

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カーディフへは、ロンドンからひたすら西へ行きブリストル海峡を越えると、英語とウェールズ語の2ヵ国語で表記された看板が目に飛び込んできます。

 

カーディフにはロンドンのパディントン駅から特急列車を使えば2時間ほどで行けます。費用が少し高くて1万円くらいします。

 

バスだと移動が4時間くらいかかりますが、費用が2000円くらいで格安で行けるようです。

ロンドンから程よいくらいに離れており、最初の1〜2週間くらいロンドンに滞在してからカーディフでイギリスワーホリをするのもいいんじゃないかなと思いますね。

 

↓僕がチェックしたのが、このOMIOというサイトでバスや電車でヨーロッパを旅する時に便利です。

Omio

 

 

ロンドンの半分のコストで住める街カーディフ

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カーディフは、ロンドンに比べて家賃が安く、費用を抑えて生活をすることが出来ます。イギリス人の間でもカーディフは住んでみたい街ランキングの上位にランクインしています。

なにより、物価もロンドンよりも安いので自炊をすれば節約することが出来ます。

そして街も中くらいの大きさで、徒歩での移動で十分なので交通費も抑えられますし、飲食代も安いです。

また、無料の博物館、イベントやコンサートも充実しており、日本食スーパーもあるようです。

カーディフでは生活費を安く抑えながら楽しく英語を勉強することができます。

こうして見るとカーディフはロンドンとは、また違った魅力を持つ街として、まさに留学、ワーホリの穴場ですね。