とーしばブログ

こんにちは、とーしばブログのとしです。オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3カ国でのワーホリの体験談、フィリピン、マレーシアでの留学経験。読書や勉強で得た知識や考えやニュージーランドでの投資についてブログで発信しています。

ツイッターの「オーストラリアワーホリは稼げるのか?」という質問について思うこと

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こんにちは、

とあるツイートで「オーストラリアって結構お金貯まりますか?」という質問を見かけたので、僕もワーホリを3カ国経験した立場として考えてみました。

 

ツイッターで、ある人は「2年半で7万ドル貯金できてます」と答えたり、ある人はオーストラリアは他の国と比べると給与水準は高いという答えをしていました。

他にも、月に日本円で50万($5000~6000)は貯められると答えていた人もいました。

「自炊すれば物価はそこまで気にならない」という意見もありました。

いくつか質問の答えを見てみたのですが、実際のところどうなんでしょうか?

 

超現実的にオーストラリアワーホリで貯金できる額は?

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僕が思うに、超現実的にオーストラリアワーホリで貯金できる額って日本円で年間100万〜200万くらいだと思いますね。

「これを見て少なすぎないか??」と思う人もいると思います。僕が思うに、むしろ安定して100万〜200万オーストラリアワーホリで貯めれたらすごいと思います。

これより、もっと少なくなる可能性も十分ありますからね。もちろん、日本で800円〜1000円レベルのアルバイトや正社員、派遣社員をやるよりはオーストラリアの方が稼げます。

 

 

オーストラリアは、稼げるってよく言われるんですが、移動したり仕事をいろいろ探したりする手間やコスト、仕事ができない期間を考えると稼げる年、稼げない年を平均すれば、これくらいだと思います。

「オーストラリアワーホリは稼げるのか?」というツイッターの質問を見てて、稼げるっていう人はここら辺を詳しく語らないんですし、しょせん皮算用に過ぎないんですよね。

 

オーストラリアってよく稼げるって言われるんですが、そういう人って稼げることにフォーカスしすぎて大切なことを忘れてるんですよね。

それはオーストラリアワーホリでも、日本でも稼ぐより、どれだけ手元に残るか?が大切なんですよ。

 

仮に運良くローカルの仕事をして、給料が週1000ドル〜1500、2000ドルだとしても、税金、生活費、レント、交通費、交際費引いたら残る額って少なくなるんですよね。給料が高いと必然的に引かれる税金も高くなりますからね。

どうしても固定費がかかってきたり、自炊すると言っても、ある程度は自炊スキルや外食しない自制心が必要です。

 

そして、オーストラリアのローカルの仕事って日本みたいに残業しないんですね。だいたい働く時間は週38時間〜40時間という規定があります。

オーストラリアでも、他のワーホリの国でも、残業はあっても、だいたい30分〜1時間くらいです。

しかも、ローカルの仕事をゲットするのって簡単じゃなくて、まず英語力は当たり前で、仕事経験も重要です。ローカルでも最低時給以外だったり、ハウキーで歩合制のホテルは全く稼げない場所があったり、ローカルですら玉石混交の場合がありますからね。

 

それにオーストラリアワーホリには同じ場所では、6ヶ月以上働けないというルールがあります。だから1年ずっと同じ仕事ができるわけじゃないんですよね。

 

そして、6ヶ月ルールやファームなどの制約があるので オーストラリアワーホリって3年同じ場所でずっと働けるわけじゃないんですよ。

僕は、これがけっこう致命的なんじゃないかと思ってて。

もしもオーストラリアワーホリが最初から滞在できる期間が3年間で、ずっと同じ場所で働けるなら、最初にローカルの稼げる仕事を見つけて、3年間頑張れば、もしかしたら7、8万ドル、もしかしたら10万ドルくらい貯めるということも可能性が高いんですが、現実はそうじゃないんですよね。

 

3年間オーストラリアにいるには、最初の1年目にトータルで3ヶ月ファームで働くこと、2年目は、トータルで6ヶ月ファームで働くことが必要です。

 

このファームがクセモノでアタリ、ハズレが大きいですし、ファームによっては、3ヶ月、6ヶ月同じファームで働けるとも限らないんですよね。

 

ということは、3ヶ月、6ヶ月ファームで働くという条件を満たすためにいくつかファームを転々としないといけないという事態も起こってくるんですよ。

 

それに、考えてもらいたいんですが、フルーツ野菜って、常にあるわけじゃないですよね?

フルーツでも野菜でも、植物ですから苗を植えて水をやって育てる期間があり、ようやく収穫時期があるんですよ。年によって不作の時期もあります。これは考えてみたら、オーストラリアも日本も同じですよね?

 

そしてファームは、普通の仕事と違って、週5で1日8時間で必ず働けるわけではないんですね。

この週5、6で1日8時間働けるってけっこう大切なんですよ。でもファームってそこが全く予想できないんですよね。

 

天気や時期によっては、仕事が全くない週があったり、あっても週2、3日なんてことも起こります。

本当は、シフト表を見ると、仕事がある日だったけど、雨が降ったから途中で作業終了とか、その日になって仕事が無くなって休みになったみたいなことは、普通にあります。

もちろん、フルーツや野菜によっては悪天候でも作業したりする場合もありますが、野外の仕事なので、どうしても、こういうことがあるんですよね。

 

そして一番重要なのが、仕事があっても、歩合制の場合は、仕事が早い人、体力がある人、要領がいい人は、稼げますし、仕事が遅い人はあまり稼げません。

 

それに、例えたくさんフルーツや野菜を収穫できてもファームによって1キロごとのレートがファームごとで違っており、レートが悪いファームも存在します。

 

そしてファームって街中ではなくて、街からかなり離れた僻地にあることが多いです。だから必然的に車が必要だったり、誰かに乗せてもらうとか、送迎してもらうとか、良くて住み込みの仕事を探すとかしないといけないんですよね。

 

そして、ファームによっては、シーズンまで待つ期間があり、たとえ稼げるファームで働けても、セカンド、サードビザを申請するには足りなくて、次の仕事探したり、街移動したりして、残る費用を考えても、やっぱり手元に残るお金は限られて来るんですよね。

 

その上で、3ヶ月、6ヶ月、トータルでファームで仕事をしなければいけない。しかもファームはシーズンがあり稼げる時期が短かったり、ファームの仕事を転々としたり、仕事を辞めないといけないなどの要素を考えるとファーム期間は全く稼げなかったということも起こります。

もしも、稼げるファームに行けたとしてもシーズンとシーズンオフがあり、常に稼げるわけじゃないですからね。

 

オーストラリアワーホリで5000ドル稼ぐのは可能か?

ツイッターで5000ドル稼げるって人がいましたが、5000ドル稼ぐのも可能です。でもそれは税引き前だと思いますし、生活費を全て引いて残ったお金が貯金できるお金です。これはどこに住むか?によってかなり変わってきます。

そして、先ほど述べたように3年間通しで一つの仕事に就ければ稼ぐ難易度はかなり下がると思いますが、どうしても3年間のうちに何回か仕事を変えなくてはいけません。

現実は厳しくて3年間ずーっと5000ドル稼げるってわけじゃ無いんですよ。

 

そして、ローカルの良い仕事をゲットするには英語力、仕事経験がある前提です。

 

オーストラリアワーホリでは3ヶ月、6カ月ファームをしなくてはいけないことや同じ仕事を6ヶ月以上できないことを考えると、かりに良いローカルの仕事をゲットしても辞めないといけないんですよね。

またゼロから仕事を探したり、仕事をやめて少し旅行をしたりすると貯金していたお金が減るわけです。

もしも、5000ドル稼げる仕事をオーストラリアで3年間できれば話は全く違ってくるんですが、ワーホリはそうじゃないんですよね。

あくまで一時的、ある一定期間に5000ドル稼ぐのは充分に可能なんですが、継続してというと話は別で、オーストラリアで月5000ドル稼げるから、継続してお金が貯まるか?と言われたら全く話は別なんですよね。

 

オーストラリアワーホリでは稼ぐということに注目されがち

正直なところ、稼ぐだけなら、僕も2年目(2016年)のワーホリでローカルのファクトリージョブで雇用形態はカジュアルで、時給25ドル、週1000ドルは確実に稼げてて、年収だとだいたい5万ドルくらい稼いでました。

当時で時給25ドルだったんで、当時のカジュアルの最低時給を基準にして自分が働いていたファクトリーの時給で時給25ドルですから、今だともっと上がってると思いますから、6万ドル、運が良ければ7万ドルくらいかもしれませんね。

 

稼ぐだけなら、今のオーストラリアワーホリならなおさらで、ワーホリ勢でもこれくらいいくんですよね。

 

でも大事なのは、いかに安定して、かつ継続して稼げるか?手取りから費用を引いて手元に残るか?であってここを語らない人がオーストラリアワーホリには多いんですよね。

 

よくあるのが、1カ月、2カ月ファームで5000ドル稼げただけなのにそれをやたらアピールする人ですね。

ファームって確かに月だけを見ると5000ドル、6000ドル稼げる可能性があるんですが、シーズン以外の他の月は2000ドルとか、下手したら1000ドルしか稼げないなんてことも余裕で起こってくるんです。

ワーホリで稼げるって言う人はシーズンの本当に忙しい時期だけの給料をブログやツイッターで見せて

これだけ稼げました。みたいなことを言う人がわりといるんですよね。

 

オーストラリアでいい仕事をゲットしたいなら

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オーストラリアの時給の高い仕事をゲットしたいなら、まず初めに英語力が必須です。そして仕事経験も必須です。オーストラリアは皿洗いですら仕事経験が必要ですし未経験に厳しいんですよね。

 

そしてオーストラリアに英語力がない状態で来る人があまりに多いんですが、そういう人は、就ける仕事が、最低時給以下のジャパレスや日本語サイトに載ってる低賃金ファームなどに限られてくるんですよ。

だからまずは、英語力を身につけて来ることが大切になってきます。オーストラリアで良い情報は英語の方が圧倒的に多いんですね。 

 

僕が思うに英語が出来ない状態でくる人がほとんどで、その時点で、ワーホリが終わる頃になっても英語力があまり伸びない、ジャパレスで給料が低い状態でお金もそこまで貯まらないということもあり得るんですよね。

 

オーストラリアワーホリで大学の学費を稼げるのか?

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そして、「オーストラリアワーホリで大学の学費を稼げるのか?」という質問を見て思ったのは、正直なところオーストラリアワーホリは不安定要素が強くてなんとも言えないんですよね。

 

大学の学費みたいに必ず必要なお金を稼ぐ手段としては、額にもよりますが、かなりの意志力と努力が必要です。なので誰にでもオススメはしませんね。

3年間のオーストラリワーホリで、どれくらい貯めれるか?は【人による】ということに尽きます。

 

でも、まともに日本でバイトして時給800円、900円で働くよりは100倍マシなんで、そう言う意味ではオーストラリアワーホリの方が断然稼げると思うので、やっぱり一概には言い切れませんね。

 

このブログの冒頭で述べたようにある人は「2年半で7万ドル貯金できてます」と答えている人がいましたが、自分の成果を盛ってるだけで自称なのか?よっぽど努力したか、運が良かったのか、もともと行動力や英語力があったのか?

少なくとも誰でも2万7000ドル稼げるか?と言われれば、かなり難しいと思います。

このツイートを見て「オーストラリアは稼げる!」って早合点するのは危ないですね。

 

そもそも、こうした成功体験談を間に受けて大学の学費を稼ぐためにワーホリに行って3年間そこまでお金が貯まらなかったとしても、そのポジショントークをした本人は責任を取ってくれないんですよね。

 

いい事しか言わないわりに「努力が足りなかった」「自己責任」と言われて終わりでしょう。

 

だから、これからオーストラリアワーホリに来る人が「2年半で7万ドル貯金できてます」という言葉だけを信じて楽観してワーホリに来るのはかなり危ないと思います。

 

そして「2年半で、7万ドルを貯めた」という答えに対して、では、具体的にどんな仕事を何ヶ月やって、どれくらい稼いで、手取りがこれくらい、生活費を引いて残ったお金がこれくらいって詳しく書いてないんですよね。

 

なので、誰でもできるか?と言われると、やはりかなり努力が必要と言わざるを得ないですね。

それだったら、むしろ3年間愛知県にあるデンソーで働いた方がまだお金を貯めれる可能性が高いでしょう。3年間、真面目に働いて、散財せずに毎月の給料と満了金を貯金した方がお金が確実に貯まります。

 

2年間のオーストラリアワーホリとニュージーランドワーホリ、カナダワーホリの経験でいろいろ見てきて思うのは、3年オーストラリアで、ある程度はお金を貯めれるけど、誰でも出来るわけではないというのが僕の考えですね。

 

もちろん、ワーホリの期間にもよりますし、ある程度はお金が貯まるかもしれませんが、お金が全く貯まらない要素もあるのが、オーストラリアワーホリの怖いところなんですよね。

 

 

オーストラリアドル=100円ではない

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これもよく勘違いされるんですが、オーストラリアドル=100円ではないんですよね。それでもオーストラリアドルを1ドルとして、これだけ稼げたということを言う人が今でもいるんですよね。

 

2022年4月現在は、AUドルが91円、93、4円だったりするだけで、場合にによっては、80円台、70円台に下がることもあります。

少し前までは1オーストラリアドル、70円台でしたからね。

なので、1万ドルは100万円ではなく、1万ドルが70、80万円台になることもあり得るんですよね。

 

だから、せっかくワーホリで1万ドル稼いでも、80万、70万になる可能性があるんですよ。3年ワーホリでオーストラリアにいたら、帰国する頃にオーストラリアドルと円レートが下がったり、逆に上がっていたりというのも運なんですよね。3年という期間でドル円相場は変わりますからね。

そのタイミングでオーストラリアドルを日本円に変えると思ったより稼げてなかったということも起こります。

 

 

ガチでお金を貯めたいなら

それでも、オーストラリアワーホリでガチでお金貯めたいなら仕事以外は休日も仕事終わりも家から出ずに何もしないことですね。

もちろん、旅行、外食、友達付き合いなどお金がかかること全てです。起きてる時は基本仕事をしてる状態です。

 

でも、ワーホリって仕事だけでなく、旅行、海外の友達との付き合い、外出、外食、遊び、そんな経験を全て含めて価値あるものなんですね。

それを全て取り除いても貯金はできるんですが、それだったら日本の方がが良いと思います。

 

オーストラリアワーホリは、お金貯めるためって言っても限界があるんですね。そもそもオーストラリアワーホリに行く人ってお金を稼ぎたいだけじゃ無いですよね?

海外の文化や英語が好きとか、海外で生活したいとか、お金以外の目的もあると思います。むしろワーホリでは、お金以外人生経験の方が大切だったりするんですね。

 

むしろ、これだけ不安要素が強くて、英語力も必要ですし、オーストラリアワーホリは、あくまで稼ぐだけを考えると、非効率すぎるんですよね。

そういう海外での経験を全て含めて、プラスアルファで例えば、3年間で2万、3万ドル貯めれるとかなら、かなり価値があると思います。

 

お金を確実に稼ぎたいならオーストラリアよりデンソーへ行った方がいい

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オーストラリアワーホリに行くより、お金を稼ぐことだけにフォーカスしたいなら、デンソー期間工をした方がお金が貯まりますね。

 

あくまでお金貯めるだけにフォーカスしたいんなら、お金を使わないように休日や仕事終わりは、何もしないことが大切です。

それをやったらオーストラリアワーホリの本来の良さを活かしきれないですし、必然的に仕事を転々としないといけないということもあって、十分にお金を貯めれるかも分かりません。

 

それだったら、オーストラリアワーホリに行くより、愛知のデンソーで3年間、期間工をやって700万〜800万貯めるっていう方がまだ実現の可能性が高くて現実的なんですね。

これまで述べできたように、オーストラリアワーホリでお金を貯めるって、いろいろな要素をトータルしたら、なかなか難易度高いですからね。

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デンソーだったら他の自動車会社みたいに力仕事が少なく、女性でも仕事ができますし、体力的に自信が無くても作業できますし、誰でも応募できます。

もちろん英語力は必要なく、日本人であれば誰でも応募可能です。

満了金もあり、半年ごとに50万円の満了金があります。寮付き、食事付きで、余計な費用もかかりません。

お金を貯めたいなら、家賃や食費、光熱費、通信費、など毎月かかる固定費を安くすること、毎月の給料を決まった額、天引き貯金をするなどが大切になってきますからね。

 

いくら月に稼いでも手元に残るお金が少ないとお金って貯まらないんですよ。そして、そんな生活を継続して2年、3年続けれるか?ということも貯金する上で大切な要素になってきます。

 

最後に

オーストラリアワーホリは稼げるのか?ということを考えてきましたが、オーストラリアワーホリって稼ぐには効率的では無いんじゃないかと思います。

 

このブログでその理由を述べてきましたが、いかにオーストラリアワーホリで頑張っても、限界があると思うんですよ。それに誰でも真似できるわけでは無いですし。

 

それにワーホリそのものが、お金を稼ぐだけでなく、海外経験や友達と遊んだり、旅行をすること全てを含めて価値あるものであって、そう考えると、稼いで手元に残るお金には限界があるんですよね。

 

冒頭で言ったように、年間100万〜200万くらい残れば上出来だと思いますね。

今回は現実的なことばかり書いてきたのですが、これを読んだからと言ってワーホリに行くのはやめたとはなって欲しく無いですね。

それに良いことばかり言う人ってこうしたデメリットをほとんど語らないんですよ。

 

そこら辺が問題だと思ってて、ワーホリに行く前に良いことばかり聞いて、いざオーストラリアワーホリに行ってみたら「イメージと違った!!」ということが起こるんですよね。

 

こうしたことを踏まえてワーホリに行けば、デメリットを回避する方法だったり、ワーホリに行っても無理なく目標を立てやすいかと思います。