こんにちは、とーしばブログのとしです。
今回は、ドイツワーホリのモチベーションレターの書き方について説明したいと思います。
先日、大阪ドイツ総領事館でドイツワーホリの申請に行ってきました。
そこでワーホリビザ申請のために追加書類が必要と言われたので、追加書類を用意することになりました。
ドイツワーホリの追加書類で用意しないといけなかったのが
①モチベーションレター(志望動機書)
②履歴書
③大使館で渡された書類のコピー
でした。これらの書類を英語かドイツ語で作成します。
ドイツワーホリビザを申請してから、1週間ちょっとでワーホリビザが貼られたパスポートが返送されてきたのですが、追加書類の有無だったり、ビザの審査の関係もあるでしょうから、やはり1か月〜2ヶ月くらいは余裕を持っておいた方が良いと思います。
モチベーションレター(志望動機書) とは?
モチベーションとは、海外の大学や大学院に進学する時やインターン、ボランティアなどに提出する志望動機について書いた書類をモチベーションレターと呼ぶことが多いです。
いわば進学目的やプログラムへの参加目的などをアピールするもの。今回の場合だとワーホリに行きたい理由や動機について書きます。
ワーキングホリデービザはあくまで文化交流を目的にしたビザなので、ワーホリ終了後には、日本に帰国することつもりであることと、ドイツでの就労がメインの目的ではないことを書く方が無難だと思います。
モチベーションレターの書き方
ドイツワーホリの申請に問題なく合格するためには、ドイツ総領事館で言われた条件を守った上でモチベーションレターを書かなければいけません。
ドイツワーホリのモチベーションレターを書くためには…
①なぜドイツでワーホリをしたいと思ったのか?
②ドイツワーホリの経験を将来どう活かしたいのか?
③書く内容は少なくともA4用紙半分以上であること
が僕が大阪ドイツ総領事館で出された条件でした。
そして、
①モチベーションレター(志望動機書)
②履歴書
→①と②は英語かドイツ語で書きます。
③大阪総領事館で渡された書類のコピー
の3点の書類をA4用紙が入る封筒で郵送で送りました。
これらの書類は、いずれも紙の下側に直筆のサインが必要です。
文章の作成はPagesかWord を使用
僕はモチベーションレターを書くにあたりPages を使用しましたがWordでも可能です。
僕は、履歴書など書類を作成する時は基本的にPagesを使用して志望動機を書きました。
そのデータを自宅のプリンターでA4用紙に印刷しましたが、セブンイレブンのコピー機などを使い印刷もできます。
ドイツ語か英語で文章を書くのが自信がないときは、まずドイツワーホリの志望動機をざっと書いてから、Google翻訳で英文にしてから、文法チェックでGoogleドキュメントで間違えた箇所を添削する方法が良いです。
Google翻訳
Googleドキュメント
もちろん、英語である程度 文章が書ける人はそのまま英語で文章を書くか、その文章を海外の友達にチェックしてもらうということもできます。
もしくは僕みたいに、日本語で文章をざっと書いてGoogle翻訳で英文にして、英語の文章で不自然部分だけを訂正する方法もあります。
モチベーションレターの書く内容について
モチベーションレターを書くにあたり、ドイツに行きたいと思った理由について考えます。ドイツといえば何が思い浮かぶでしょうか?
例えば、
- ドイツ文学
- ドイツ哲学
- ドイツ史
- クラシック音楽
- ドイツオペラ
- サッカー
- ビール
- ソーセージ
- テクノミュージック
- ドイツ車
などドイツ関連で有名なものがたくさんあります。
このようにドイツ発祥のものやドイツならではのもの、ドイツでないとできないこと、訪れてみたい有名なドイツの観光地などについて内容を広げて書くといいでしょう。
例えば、ドイツと言えばドイツビールですが、ドイツビールの種類はドイツ全土で5000種類もあり、ドイツ各地にビールの醸造所が1200箇所もあるんだそうです。
そして、ドイツはパン大国でもあるので、パンの種類も豊富で3000種類ものパンがあります。ドイツは日本とは違いライ麦パンが主流なので、そうした食文化の違いについて書くのもアリだと思います。
そして、ドイツで1年間何をしたいのか? 帰国後はその経験を活かしてどうしたいのか?などを書きます。ドイツでないとできないことや学べないことを書くことが重要ですね。
ここで、ドイツワーホリに行きたい理由が何となく海外で生活してみたいとか、イギリスYMSでイギリスに滞在できないから代わりに英語が通じそうなドイツが良かったという理由だと志望動機書を書くときに苦戦すると思います。
とくに2022年10月以降はドイツ大使館、領事館での申請予約が難しくなったという話も聞きますし、以前よりもドイツワーホリにいくハードルが高くなっている印象です。
申請のハードルが少しずつ高くなっていることからも、なぜワーホリでドイツに行きたいのか?ドイツでなければいけない理由が求められるのではないかと思います。
僕はナチス・ドイツや第二次世界大戦に興味があり、ドイツにいる間にナチスドイツ関連の遺跡や強制収容所跡にも行ってみたいと思っていました。僕のように一定数ドイツに興味がある理由として歴史に興味があるからという人もいると思います。
ナチス・ドイツというと、ドイツ人なら誰もが学校教育で徹底的に学ぶトピックなのですが、僕としてはこの理由をメインに上げるのは少し不安だったので、センシティブな歴史関連の内容についてははっきりと明記せずにそれとなく書きました。
僕が書いたモチベーションレター(志望動機書)の例
・文章作成で使ったアプリ
僕の場合だとiPad を使いPagesで作成しました。もちろんWordでも可能です。
・フォントの大きさ
はっきり指定されているわけではないのでなんとも言えないのですが、Motivation Letterというタイトルのフォントの大きさは本文より大きめの18を使いました。
対して、モチベーションレター(志望動機書)の文のフォントの大きさは12を使いました。
・フォントの形式
フォントの形式は、Times New Roman (タイムズ・ニュー・ローマン) というイギリスのタイムズ紙など新聞用書体として使われるアルファベットを使いました。よっぽど文章にふさわしくないような読みにくい文字でなければ指定はないと思います。
①【タイトル】
冒頭部分ではMotivation Letterというタイトルから始めます。本文よりも少し大きめのフォントを使いました。
②【導入部分】
まず初めにベルリンかデュッセルドルフに1年滞在する予定だということを書きました。そこで今までの経験を活かしてホテルの仕事をしたいということを書きましたね。
ワーホリでは1つの場所で、6ヶ月の就労を認められているので、就労目的でドイツに来たのではなくあくまで、貯金とそれを補うために仕事をするという名目でどんな仕事をするか?を書くといいと思います。
そして大まかに1年を通して、ドイツのいろいろな場所を訪れたいということ。そして独学でドイツ語を勉強していたので、ドイツでの生活を通じてドイツ語をもっと上手く話せるようになりたいということを書きました。
最初の部分では、ざっくりドイツでの生活ではこういうことをしたいということを書きましたね。
③【本文】
本文では具体的に{ドイツの何が好きで・何をしたいのか? ・どういう場所に行ってみたいのか?}を書きました。
僕の場合だと、日本人に人気なベルリンかデュッセルドルフに滞在したいと言いましたが、ベルリンに滞在することを念頭に本文を書きました。
さらにディテールを付け加えるためにベルリンから行けるドレスデンやライプツィヒに行ってやりたいことも書き加えました。
現地具体的に言うと、僕はドイツ文学が好きなのでドイツを代表する文豪ゲーテを読むのが好きだということを書きました。
さらに、ゲーテの代表作ファウスト関連で話を広げて、森鴎外がライプツィヒに留学していたことやファウストを日本語に翻訳したこと、ライプツィヒにはファウストの元になったファウスト伝説があることを書くことで、ベルリンに滞在して、さらにライプツィヒやドレスデンにも行きたいという理由をより具体的にしました。
他にも、やりたいこととしてドレスデンでドイツで最古のクリスマスマーケットがあることから、ベルリンやライプツィヒだけでなく、ドレスデンにも行きたいという理由を明確化させました。
このようにベルリン周辺のドレスデンやライプツィヒでやってみたいことも書きました。こうすることで複数の場所に行きたいこと、旅行ではなく1年の長期滞在を通してやりたいことを理由付けして書きました。
【導入部分】で、ドイツ語を勉強したいということ、文末部分で将来どうしたいのか?という部分も合わせて、ドイツ語を勉強して、将来は[ファウスト]や[若きウェルテルの悩み]そしてその他のドイツ文学をドイツ語で読めるようになりたいということを書きました。
ドイツ文学が好きであるということと、ドイツ語を勉強したいということ、そしてゲーテゆかりの地を訪ねたいという複数の理由が重なるようにすることで、よりドイツワーホリでドイツに滞在したいという理由をより強化しました。
続いて、ドイツ観光やドイツ文学だけでなく、ドイツのクラッシックとオペラについて語り、ベートーヴェンとワーグナーについて書きました。
クラシック音楽については、ドイツとオーストリアの音楽家を混同しがちなのでしっかり調べて書きました。
例えば、モーツァルトやシューベルト、ヨハンシュトラウス2世はオーストリア出身の音楽家です。ドイツ出身の音楽家はベートーヴェンやワーグナー、ヘンデル、ブラームスはドイツ出身で、そうした音楽家のゆかりの地を訪ねたいということを書きました。
↓ドイツの作曲家一覧はこのサイトを参考にしました。
そして、ベルリンやドレスデン、ハンブルクには有名なオペラ座やコンサートホールがあるので、そこで本場のクラシック音楽を聴いたりオペラを見たいと書きました。
④文末
一通りドイツでやりたいことを書いた後に、帰国後はドイツでの経験を活かしてホテルの仕事をしたいということを書きました。日本でもコロナの規制がだんだん解除されて外国人観光客が増えてきたということも理由です。
⑤名前
最後に自分の名前を入れます。そしてドイツ総領事館から直筆のサインを書くように指示されたので直筆のサインをしました。
ワーキングホリデー本来の意味を意識しながら書く
モチベーションレターを書くにあたり、ワーキングホリデー制度の本来の意味を意識しながら書きました。
そもそもワーキング・ホリデーとは
2国間の協定に基づいて、お互いの国の文化理解のために設けられた制度です。一定期間、旅や休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために就労も認めている制度です。
ワーキングホリデーでの就労は、あくまで海外に滞在している期間の費用を補うために労働もできるという程度なので、就労や就学を第一目的としてのビザではないんですよね。その点が学生ビザやワークビザと違います。
ドイツワーキングホリデービザ申請に必要な書類ということで、就労ではなく観光でお金が必要なので現地でも働きたいですというニュアンスの文章にした方がドイツ総領事館でビザの発給もスムーズなのでは無いか?と思いました。
しかし、あくまでワーホリビザの発給を審査するための文章なので、実際にドイツで何をするか?どこでどれくらい働くか?はきっちり決めておかなくても大丈夫です。