こんにちは とーしばブログのトシです。
ここ最近、とくに鬼滅の刃が流行っていますね。 僕の弟や母もアニメを見ていますが、アニメや漫画や映画の影響もあり日本全国で大変な人気があります。
アニメの中ではたくさんの鬼のキャラクターが出てきますが、僕の地元の岡山には、たくさんの鬼の伝説が残っています。
岡山の鬼の意外な一面
その中でも岡山市にある白山神社は鬼の伝説の残る重要な史跡の一つです。
そして、この神社に祀られている温羅(うら)は、決して悪い鬼ではなく岡山の技術や文化の発展に大きな影響を残した鬼なんですね。
よく知られている。一般的に知られている桃太郎ではなく、この神社では、桃太郎の鬼の違った一面を見ることができます。
温羅が祀られている神社は、道路の少し脇にある集落の中にあります。
目立たない場所なので、とてもひっそりした場所です。
小高い丘の上にある神社なのですが、そこからは温羅が伝えたと言われる、稲作の田園風景を一望できます。
岡山の温羅伝説
鬼を成敗にやって来た大和朝廷の吉備津彦命は、鬼である温羅(うら)を打ち取り、首をこの地に埋めたそうです。 その場所は首部(こうべ)と呼ばれています。
しかし、実際は温羅(うら)は朝鮮半島からやってきた渡来人で、岡山の地にたたら製鉄の技術や稲作の技術をもたらしたんだそうです。
あの、『もののけ姫』の舞台も中国地方の岡山が舞台なのではないかといわれています。
それは、たたら製鉄所が出てきたり、九州から渡ってきた猪神が出てくるところからも分かりますね。
温羅は岡山の地で大事に祀られている
温羅は物語の中では、悪い鬼として出てくるのですが、実は岡山に貢献した温羅をこの神社では大事に祀っています。
岡山ではうらじゃ祭りが毎年、夏に開催されています。岡山では温羅(うら)は怪物ではなく身近な存在です。
そう考えると、現在よく知られている桃太郎の物語は、大和朝廷側から見た物語であったことが推測できます。
そして物語の源流をたどっていくと、1つの昔話にも二面性があるということがわかります。
1つは勝者が作った物語であること、もう一つはその土地に暮らしていた人の記憶としてです。
一般的に知られている桃太郎の物語のように、一方は善であるとか、悪であるとかではなく、両方の面から考えることが大切ですね
日本に渡ってきた渡来人
岡山では温羅は怪物ではなく、人々に稲作やたたら製鉄の技術をもたらして技術の発展に貢献した人物なのでした。
中国地方と言うのは朝鮮半島や中国が近かったため、早い時代から中国や朝鮮半島から渡ってきた渡来人によっていろいろな技術や文化が持ち込まれました。
そして、古来から日本は昔から海外の文化をや技術を輸入して文化を作ってきました。
今は日本と中国、韓国や北朝鮮と外交問題や政治問題がたくさんありますが、本来はそういった国々は日本の文化発展に貢献した国でもあるのです。
最近の風潮では、やたらと日本が素晴らしいとか、日本には優れた技術があるという人たちがたくさんいますが、もともと日本は海外との交流や海外から渡ってきた人々の貢献やその技術をうまく応用してきた人たちにより歴史が成り立っているんです。
そういったことを私たちに今でも岡山の温羅の伝説は語りかけてくれるのではないかと思います。