こんにちは、とーしばブログのとしです。
今回はオーストラリアとニュージーランドの祝日、Anzac Day アンザック・デーについて解説していきたいと思います。
オーストラリアとニュージーランドにワーホリや留学をしていて必ず聞くのが、【ANZAC アンザック】という言葉です。
Anzac Day アンザック・デーは簡単に言うと、日本の終戦記念日のような感じです。
オーストラリアとニュージーランドにワーホリや留学をする上でぜひ知っておきたいですね。
ANZAC Day アンザック・デーとは?
ANZACアンザックとは、オーストラリア・ニュージーランド軍団(Australia ・New Zealand Army Crops)の略です。
第一次世界大戦でイギリスを支援するため、オーストラリアとニュージーランドの志願兵から作られた部隊です。1915年にエジプトで結成され、ガリポリの戦いに参戦しました。
略語のANZAC(アンザック)で呼ばれることが多い。ガリポリ撤退後の1916年に解散し、第1アンザック軍団と第2アンザック軍団に再編成されます。
オーストラリアとニュージーランドだけでなく、ポリネシア諸島(クック諸島、ニウエ、トンガ、サモア)の人達も第一次世界大戦に参加しています。
第一次世界大戦でオーストラリアとニュージーランドはトルコ(オスマン帝国)と戦争をしていました。太平洋戦争では日本軍とも戦っています。
トルコのガリポリという場所に上陸して戦った日がアンザック・デー4月25日です。
激戦地だったガリポリという場所はオーストラリアとニュージーランドの人たちにとって特別な場所です。
そして、アンザックの式典が朝めちゃくちゃ早いのですが、トルコの時間に合わせているからでは無いかと思います。
アンザックデー当日は式典やパレードがあります。
日本人にとって第一次世界大戦はなじみの薄い戦争ですが、オーストラリアやニュージーランド、ポリネシア諸島の人たちにとっては、忘れられない戦争なんですね
アンザック・デーはトルコとの戦争、日本軍との戦い、ベトナム戦争で亡くなった人たちなど、戦争に参加して亡くなった兵士を追悼する日です。
いたる所にあるアンザックの塔
実は、このアンザックの戦没者の塔がオーストラリアとニュージーランドの国内の至るところにあるんですね。なので、これからワーホリに行く人はほぼ必ず目にします。
シドニーには大きな戦没者の供養塔がありますし、どの都市にも町にもアンザック追悼のモニュメントや塔があります。それだけ多くの人から大切にされているんですね。
アンザックデーにはこうして慰霊碑にお花やアンザックの象徴のポピーの花も添えられます。
アンザック・ビスケット
そしてアンザックデーに深い関わりがあるのが、アンザック・ビスケットです。 オーストラリアとニュージーランドの兵士たちは、このビスケットを戦地に持ち込んで携帯食として食べていました。このビスケットは、戦場で長持ちするように卵を使っていません。
戦場で戦う兵士を支えた戦時食だったんですね。このビスケットは栄養価も高くオーツ麦、ココナッツ、小麦粉、バター、砂糖、ゴールデンシロップなどが使われていてとても美味しいです。
オーストラリアとニュージーランドのスーパーにも売られているので、ワーホリや留学に行った時はぜひ食べてみてください。
アンザックの象徴ポピーの花
アンザックの象徴的な花が赤いポピーの花です。この花をアンザックデーにブローチとしてつけたり、戦没者供養塔に供えたりします。
なぜポピーの花かというと、
- 第一次世界大戦の激戦地ベルギーのフランドルである兵士がポピーの詩を書いた
- 第一次世界大戦の悲惨な戦場に咲いた美しい花がポピーだった
- ガリポリで兵士達が戦った4月頃に咲いていた花がポピーだった
などの説があります。
オーストラリアとニュージーランド、ポリネシアの人たちにとってポピーの花は戦争を忘れない、犠牲者を追悼するための特別な花です。
最後に
今回はアンザックデーについて解説しました。みなさんもぜひオーストラリアやニュージーランドにワーホリ、留学に行ったときは、アンザック・デーと戦没者に思いを馳せてみてください。