とーしばブログ

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なぜ格差は生まれるのか?ジョンロック【市民政府論】をもとに考えてみた


こんにちは とーしばブログのトシです。日本も格差社会といわれて久しいですね。

テレビをつければ、お金持ち高級車に乗りタワマンで豪華な生活をしているかと思えば、ニュースでは生活保護派遣切りコロナ失業などお金に困っている人たちのニュースをよく目にしますよね。 

でも、なんで世の中には格差があるのでしょうか?今回は、ジョンロック市民政府論】をベースに格差がある理由について解説していきたいと思います。

 

ジョン・ロックとは?

 

ジョンロックって名前、一度はどこかで聞いたことがある人も多いと思います。 

そういえば、、学校の歴史の授業とかで勉強しましたよね?

フランス革命アメリカの独立運動など、現代のフランスやアメリカのもとになった考え方を発表した人です。

当時は貴族や王様が偉くて、今よりも階級や格差が激しく、農民が苦しい生活をしていた時代です。 

 なんだか難しそうだな、、、と思うかもしれませんが、簡単にいうと『人間は生きる権利をみんなが持っている』ということを言った人です。

 あの一万円札肖像画福沢諭吉さんの著書学問のすすめにも影響を与えた人なんです。

 

人間は本当に平等なのか?

 

人類がまだ未発達だった原始時代は、人間同士のグループも家族単位だったり、小さな集落や村だったりして、物を持っていても、せいぜい身の回りに暮らしに役立つものがある程度だったんですよね。

格差がある前の時代は、村で暮らすための住みかや食料が誰でも手に入る状態だったんです。

 

  • 人は生きる権利を与えられ、自然界には人が生きるためのものがある状態でした。
  • 人は土地や資源や自然など、生活に必要な物が自然にある状態なんですね
  • 人には発達した脳があり、生活していくために必要な考える力も持っています。 

⇒これが人間のスタート地点だったんです。

 

人は使い切れる分しか持って無かった

自然にある資源は人が生活していくためのものであり、生活に必要な物をみんなが持てるくらいあるんですね。

 

じゃあ、物を持つことのできる範囲ってどれくらいだったんでしょうか? 

それは、無駄に捨てたりする事なく、使い切ることのできる範囲であれば、持つことを許されていたんです。

⇒例えば、果物や野菜をたくさん持ってても食べないと腐ってしまいます。余った分は近所の人と物々交換をしたりしていました。 

 

独り占めするとどうなるのか?

 

1人が使いきれない量や食べきれないほどの物を持つということは、他の人が必要な分が無くなるということです。

 

みんなが生きるために必要な分が自然界にあるんだとしたら、1人が使いきれない物を大量に持ってしまうと、他の人たちが生きるために必要だった分が無くなりますよね?

 

使い切れないほどたくさんの物を持つことは、間接的に他の人が生活するための物を取ってしまったことになるんですね。

◎ 一方で誰かにあげたり余った分を物々交換したりしたら、それはOKなんです。 

お金が格差を生み出した

 

しかし、ここにきてお金が登場します。

お金は食べ物とは違って腐らないです。いつまでも持ち続けることができるので

《お金を持っている人》 ⇔ 〈お金を持ってない人〉の間に格差が生まれてきます。

*人はお金を発明したことにより格差が広がっていくんですね。

お金の価値 =  野菜や果物、生活に必要な道具⇒お金と物を交換することができるという新しいルールができました。

 

昔は食べ物も腐らせない程度しか所有できなかったんですね。ところがお金が発明されてからは持つことに制限が無くなったんです。

*お金さえあれば、いつでも好きな時に物に交換する事ができるようになりました。

 

本来なら、人が所有できる範囲は、生活していく上で役立つ量だけでしたよね?もともとは人の所有には限度があったんです。

❌ところが、お金は腐らないので、ずっと持っていられるんです。

つまり、たくさんお金を持ちたいという人が増えてくるんです。⇒お金は腐らないので無限に蓄えることができます。これが持つ物者と持たざる者の格差の正体なんですね。

みんな平等に自然界で生きていた時代から、お金が発明されたことにより格差が生まれました。

 

土地の所有で生まれた格差

もう一つの格差が土地の所有です。土地も同じように使える分しか人は所有してなかったんですね。

利用できる範囲しか持って無かったからこそ、争いは起こらなかったんです。しかし、人が必要以上に土地を所有することによって一変します。格差が生まれ争いが生まれます。

*土地とお金を大量に持っている人と持っていない人の間でも格差が生まれます。

 

格差の正体とは?お金持ちと貧乏な人がいる理由

 

では格差の正体とはなんでしょうか? ジョンロックは、『人が生きるために必要なものは自然から与えられ、みんなが自分の必要な分だけで暮らしていた』と言っています。

⇒ところが、文明が発達してお金が発明されたことにより、無限に所有ができる状態になったんですね。

 

❌自然の法則を考えると、[ある人が必要以上に多く所有してしまえば 、他の人が生活する分が足りない状態になります]

他人の分まで所有している人】⇔【自分が生活しているギリギリしか持ってない人】がいる状態、 このアンバランスな状態こそが格差社会の正体です。

 

最後に

自分達がお金によって便利で、豊かな社会で暮らしている一方、必要以上にたくさん所有することで格差の原因にもなりうるんですね。そしてこのアンバランスさは、世界でますます顕著になってきています。そしてこれこそが格差の正体なんですね。