こんにちは、とーしばブログのとしです。
僕の住んでる地域は、開発が進んで住宅や建物が以前よりも多く建ち並ぶようになってきました。
そのせいか土地を売って1000万、2000千万円単位のお金が入ってきたという話を近所や親戚から聞きます。 一番すごい話は、僕の祖父の兄弟で国が国道を建設するため土地が1億円で売れたという話です。たしかに税金はかかりますが、それでも売却益はかなりの額です。
他にも空港の建設予定地に土地を持っていた人は、億単位のお金を得たという話を聞きます。
前にも土地や資産を持っている人の方が働いてお金を貯める人よりも圧倒的に有利だという話をしました。
僕の住んでいる土地は近年、開発が進んでいる地域なのでトマ・ピケティの言う資産格差や資産相続格差の例が身近に感じます。ある意味ピケティの言う資産格差をリアルに感じることができる貴重な土地柄と言えそうです。
↑本書でピケティは、資産の相続による格差がどんどん開いていく19世紀型社会になると言っています。
僕が自身、働いて貯金をする難しさを経験したことがあります。自分の人生をお金に変えて節約と貯金する工面をして数年努力してやっと貯まるお金が、土地を売っただけでそれ以上のお金が入ってくる人もいるのかと思いました。
僕が初めてトマピケティ氏を知ったのは、この白熱教師というNHKの番組で資産がある人がどんどん豊かになるという r>g という考え方は僕の中では衝撃的でした。
↑本よりも講義の方が内容が分かりやすいのでオススメです。
この講義の中では、r>gという資産格差についての話が印象的です。しかし忘れてはいけないのがピケティがフランス文学[ゴリオ爺さん]を例にして、将来的に資産相続の格差が問題になってくると述べているところです。
僕が深刻によりリアルに感じたのが、この親の資産相続ができる人と相続する資産が無い人との格差でした。
資産を持つ人がより豊かになる19世紀ヨーロッパ型社会
ピケティは[働いて収入を得る人よりも資産を持つ人がより豊かになる19世紀ヨーロッパ型社会が来る]と述べています。
そして、資産相続の格差に拍手をかけているのが少子高齢化です。近年は1人、2人兄弟の家庭が増えているので大きな資産がある家庭はそのまま子供に資産が受け継がれやすくなっています。
例えば、親には1千万円の資産があったとします。一昔前の家族みたいに10人兄弟が1000万円を分ければ一人当たり100万円しか貰えませんが、1人っ子の家庭だと1人が1000万円の資産を受け継ぐことになります。
僕みたいに全く親から受け継ぐ資産がない人もいれば、従兄弟や祖父の兄弟の息子や娘みたいに大金を両親や祖父母から相続する人もいます。
もちろん一方で相続のトラブルも増えているみたいです。 日本では世代が2代、3代と下になればなるほど、貧しくなっていき、どれくらいのお金を相続できるか?という問題が深刻化しているからなのではないか?と思います。
1千万円を労働で貯めるのは【難易度】がかなり高い
【結論】1000万円貯金するのは、正直かなり難易度が高いです。それこそ期間工を数年してギリギリまで節約してやっと貯まるか?貯まらないか?というレベルの金額であり、普通に働いて貯まる額ではないのではないでしょうか?
冒頭で紹介したような土地が売れて1000万円入ってくるというのは、ある意味チートレベル。特殊な例を除いて一般の人が大きなお金を得る機会ってめちゃくちゃ少ないです。
なので誰でも簡単に出来るわけではないゆえに格差が出てきます。
それにもし1000万円単位の貯金や資産があれば、生活レベルも、子供が高卒か?大学進学か?などの教育レベルにも違いが出てきます。両親や祖父母がどれだけ資産があるか?が自分たち若い世代にダイレクトに響いてきます。
所得格差だけでなく、学歴や生活水準も親から子へと引き継がれているシステムになっています。
投資をするにも1000万と100万では大きな差が出る
投資をするにしても額が大きければ大きいほど有利です。例えば投資をするにも、もともとあった資産1000万を数十年、運用するのと仕事でゼロから貯金した100万を運用するのでは結果に大きな差があります。
1000万であれば、数十年後に2倍の2000万円になるのに対して、100万円だと数十年運用しても、たったの200万円にしかなりません。どちらが有利かは分かりますよね?さらに投資資金をゼロから貯める場合は手間や時間もかかります。
持っている資産が大きいということは、運用するときも有利に働きます。こうして格差は開いていく一方です。
最後に
今回は地域による資産相続の格差について話をしました。僕自身これは身近で起こっている問題であり、トマピケティで述べている今後起こる格差は身に迫る気持ちでした。
今回の記事も何かの参考になればと思います。