こんにちは、とーしばブログのとしです。
[日本人の変な英語]という漫画を読んで、ワーホリ経験者の僕が感じたことについて話をしたいと思います。
正直なところ、この漫画に書かれていることを鵜呑みにしなくて大丈夫です。
僕としては、普段何気なく使っている英語が、スラングでは違う意味になるということを知れて面白かったです。確かにこの漫画は、英語力が中級、上級になってくると、面白おかしく読めるかもしれません。
しかし、初心者が読むと「自分の英語が間違っていたらどうしよう、、」という気持ちを強くさせてしまうと思います。
冒頭のおじいさんがサムライに間違われるエピソードとその理由が変
この漫画の冒頭のページで高橋ケンゴというおじいさんが出てくるのですが、外国人のおじさんに「My name is Kengo Takahashi 」というと外国人のおじさんから「Oh Samurai!!」と言われるエピソードが登場します。
作者のセイン先生は「My name is 」は「余は○○なり」という意味になると説明しています。
しかし僕はおじいさんのKengoという名前を剣豪と間違えたのかな?と思いました。
外国人のおじさんが日本マニアで、剣豪(Kengo)という言葉を知っていて、「私の名前は剣豪の高橋です」という意味だと相手が思ったというパターンなら納得ですが、ただ単に「My name is 」だけならビジネスなどでも使うので変ではありません。
他にもわりとよくあるのが、海外の人がこっちが日本人だというと知ったら、「コンニチワ」「アリガト」みたいな感じで日本語で言ったり、サムライやニンジャの真似をしてくるパターンです。
他にも「トヨタ、ホンダ、カワサキ、ゴジラ」みたいに知ってる日本語を言ってくる外国人はたまにいます。悪ふざけの場合もありますし、純粋に日本が好きな場合もあります。
この冒頭の漫画のエピソードもそのパターンだったら、確かに納得できますが「My name is 」が「余は○○なり」はやりすぎですね。
『日本人の間違った英語』系はあくまでネタ程度で
こういう『日本人の間違った変な英語』系のマンガや教材は時々、見かけますが、あくまでギャグ漫画程度だと思っていいです。
たしかに英語で細かい間違いを直すのは大切なのですが、あまり気にしすぎると、かえって英語を話すときに「間違えてたらどうしよう、、」という気持ちが強くなり英語を話せなくなります。
そもそも、細かい文法や単語の間違いを気にしすぎるとキリが無いですし、僕たちも日本語を話すときに間違ったりしますよね?
それと同じで英語のネイティブだって、間違った言い方をすることがあります。
それに会話する時って、話の流れや前後のニュアンスで相手の言いたいことを判断したりします。
本当に相手の言いたいことが分からないなら、「What do you mean? 」とシンプルに聞けばいいだけです。
あくまで『日本人の変な英語』系の本は面白おかしく読めばいいと思います。もちろん、勉強になる部分もあるので、半分は勉強のつもりで読むといいでしょう。
英語を話すときに本当に気をつけるべきことは?
本当に英語を話すときのトラブルを避けたいなら、むしろ気をつけるべきなのは、Fワードなどの汚い言葉でしょう。
英語の汚い言葉は、確かにネイティブも英語表現で使ったりもするのですが、使い方によってはトラブルになりかねないので、やたらとFワードは使わない方がいいですね。
あとは、人種差別的なことや政治問題のこと、宗教のこと、歴史問題のこと、セクシャルなことなど場合よっては、トラブルになったり、相手を不快にしたり、傷つけたりするかもしれません。
とくに相手をよく知らない初対面の人だったり、友達同士でも対立しがちなトピックもあるので気をつけた方がいいです。
Amazonレビューに見る日本人の真面目さとマンガのまぎらわしさ
Amazonレビューで、この[日本人のちょっとヘンな英語]のレビューを見てみたのですが、やはり厳しめの意見が多かったですね。
「日本人の英語をバカにしてる」とか「間違った英語をバカにしていてひどい」という意見があります。
たぶん、この本を買う人の多くは、真面目に英語を勉強したい人が多いと思います。この本自体も英語学習系の本の列に並べてあると思います。
この漫画は、日本人の間違った英語をネタにしているので、英語を学び始めた初心者の人が読むと「英語を間違ったらどうしよう、、」という気持ちを強くさせてしまい、逆効果なんですよね。
なので、こういった厳しめな意見が多かったのも、こういうことなのでは?と思いました。
しかし、まぎらわしいことにこの本って英語学習教材では無く、[爆笑英語コミックエッセイ]と書いてあるだけあって、やはりギャグ漫画だと思うんですよね。
英語をネタにした漫画という立ち位置だとすると、この本で英語の勉強をしようということが、そもそも間違いです。
例えば、サッカーの練習するときに、サッカーをネタにしたギャグ漫画で、ルールや上達方法を学ぶようなものです。
そもそも、この漫画も一見、英語学習教材のように見えるので、かなりまぎらわしいです。
英語を話すのはネイティブだけじゃない
英語はグローバル言語なので、英語を話す、話せる人は、イギリス人やアメリカ人だけでなく、いろいろな国の人がいます。なので、細かいニュアンスの違いや間違いが相手に通じるかは、かなり相手によります。
話をしている相手が英語圏の人でない時も多いので、そこまで細かいニュアンスや文法の違いを気にしすぎることもないと思います。
僕自身、3カ国にワーホリに行っていろいろな国の人と話をしました。しかし、大半は英語圏の人ではなかったですし、英語をバカにされたりということはありませんでした。
英語圏でも、イギリス英語とアメリカ英語は違います。イギリス系の英語でもイギリス本国とオーストラリア、ニュージーランド英語は違いますし、アメリカ系の英語でも、アメリカとカナダでは違います。
それぞれ、よく使う英単語やセンテンスがあったり、発音方法も違いますし、スラングだって世代によってさまざまな表現があります。
この著者は、アメリカ人なので、あくまで【アメリカ人の目から見た日本人の間違った英語】という感じでしょう。
そもそも、イギリス人からすれば、アメリカの英語は正統派では無いですし、イギリス人からすれば、アメリカ英語は、汚いとか間違ってるように見えるでしょう。
そもそも英語は国の数だけ違うので、正解なんてありません。
なので、こういった日本人の間違った英語系の漫画は、あくまでネタ程度で読むといいと思います。
英語を話すときに本当に大切なこと
海外では、積極的にどんどん話しかけたり、自分を主張することの方が大切なので、「英語を間違ったらどうしよう、、」という気持ちで、全く話せない人よりも、積極的に人に話しかける人の方が好印象です。
どうしても、日本人同士で、端っこでグループを作ってしまいがちですが、海外だと、ハイテンションでノリがいい方が好印象です。そこで「あいつ面白いやつだな」って相手に思われたら勝ちなんですね。
今回の「日本のヘンな英語」の漫画で、たしかに登場人物達は、間違った英語を話しているのかもしれませんが、英語の間違いよりも、もっと大切なのが、間違っていても、どんどん英語を話すことなんですね。