とーしばブログ

こんにちは、とーしばブログのとしです。オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3カ国でのワーホリの体験談、フィリピン、マレーシアでの留学経験。読書や勉強で得た知識や考えやニュージーランドでの投資についてブログで発信しています。

Black lives matter運動と人種差別の歴史

こんにちは とーしばブログのとしです

ついこの前、黒人男性が警察官に拘束されて押さえつけられて窒息死するという痛ましいニュースがありました。

このことがツイッターで世界へ爆発的に広がり、各地でデモが起きました。

全世界にこのデモが広がった中で、一つの銅像が問題となりました。

その銅像がベルギーのレオポルド二世の像です。

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ベルギーのレオポルド二世の像ですが、なぜ今注目され出したのか?

 

コンゴを支配したベルギー国王

 

19世紀後半ヨーロッパの列強が世界各国を植民地化して統治していた時代

アフリカも例外では無くイギリスとフランスを中心にヨーロッパの列強国により分割支配されます。

ヨーロッパ各国が次々と世界を植民地化するなかで、ベルギーの国王レオポルド二世もコンゴを私有地化して支配していました。

コンゴでは象牙やゴムが取れる場所として世界から注目されるようになりました。

なかでも天然ゴムは自動車のタイヤの原料として、レオポルド二世に莫大な富をもたらしました。

 

コンゴ自由国の闇の奥

 

コンゴ自由国という名前ですが、実は自由国とは名ばかりで、ゴムや象牙のために過酷な労働と残酷な体罰で国民は苦しんでいました。

(体罰はあまりに残酷なためここでは書きませんが)

あまりに過酷な体罰とそのために大量の犠牲者が出たことで、ついにレオポルド二世の支配の実態が明るみに出ます。レオポルド二世はベルギー国民にも不評で、残虐なコンゴ支配の実態が明るみに出たことをきっかけにベルギーはコンゴを手放すことになりました。

 

 

銅像を壊すことより大切なこと

 

イギリスで政治家で奴隷商人だった人物の像が川へ投げ込まれたりするニュースもありました。

僕が今回解説したレオポルド二世の像の引き倒されたり、ペンキで落書きをされたりなど、Black lives matter 運動は世界中に波紋を呼んでいます。

ですが、取り壊すことで歴史で起こったことを無かったことにはできません。

歴史をちゃんと伝えることや知ることが大切では無いかなと思います。

ヨーロッパでかつて奴隷貿易をしていた人物の像が普通にあるのも驚きですが、それを破壊しても何も解決にはならないですよね?

実は建国の父アメリカのジョージワシントンも奴隷を所有していました

アメリカの歴史でとても重要な役割を果たした人物ですが、だからといってその事実を無しにはできません。

さらに南北戦争奴隷制度に依存していた南部側を描いた【風とともに去りぬ】も今回の事件で話題になりました。

しかし人種主義の歴史は事実は事実であり無かったことにしたり、一時的な感情で今まであった事実を全てを否定することは出来ないんですね。

 

やっぱり今回の黒人男性が警察官に拘束されて窒息死した事件の背景にある人種差別の暗い歴史を学ぶべきかなと思いました。何事も知ることが最初の一歩かなと思います。

 

カナダワーホリでアメリカの黒人男性と会話した

 

カナダワーホリでバンクーバーのホステルに滞在していた時、1人のアメリカの黒人男性と話す機会がありました。

彼は将来より生活しやすいカナダに移住したいと言っていましたが、やはり黒人であるというだけで、警察官から怪しまれたり、最悪の場合は銃で射殺されると言っていました。

 

彼のアメリカの友人も普通に銃を携帯しているみたいです。

ということはアメリカでは、その華やかなイメージと裏腹にちょっとしたきっかけで簡単に銃で殺すことができたり、逆に銃で殺されたりするのがありうる世界なんだなと思いました。 

 

改めてアメリカの銃社会の闇と今でも根強く残っている黒人差別の裏側について知ることができました。

 

モントリオールで見た衝撃的な光景

去年(2019年5月ごろ)ワーホリでカナダに住んでいて、モントリオールを訪れた時のことです。

そこで

実際にモントリオール市内の地下鉄のホームから出てきた黒人男性が警察官にいきなり取り囲まれて連れて行かれるという光景を少し遠くから見たことがあります。

なんにも怪しそうじゃない地下鉄のホームから出てきただけの黒人男性が警察官に取り囲まれる光景をモントリオールで見たときはショックで疑問を抱きました。

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黒人というだけで怪しまれて不当に連行されたり、逮捕されるのが今の現実なんだなと思いました。

しかし、よく考えると警察官って市民の味方のように思えますが、時代が違ったら独裁国家の秘密警察みたいに平気で無実の人を逮捕するって歴史を知れば、やっぱり国家や人々の人種差別への考え方を変えないといけないんだなと思いました。

 

この前もツイッターでもクルド人難民の方々が日本の警察官に拘束されたことがツイッターで話題になりましたが、外国人への差別や偏見が普通に日本でもあることを知りました。

 

 

すぐに世界は変えれないけど、、

 

すぐには世界は変えれませんが、やっぱり歴史を都合よく改変したり、像を引き倒すことで無かったことにするのでは無くて、自分たちでその暗い歴史や世界の問題に向き合わないといけないんだなと思いましたね。

 

ワーホリ留学では英語の勉強や海外生活だけでなくいろんな国の人や文化や歴史を持つ人やいろいろな考えを持つ人がいるので、そういった人々と対話することで、世界の問題についてリアルに感じて考えることができると思いました。

ワーホリや留学に一度でも行くとやっぱり視野や考え方が変わるかなと思いますね