こんにちは、とーしばブログのとしです。
みなさんはフランスと聞いてどんなイメージを持ちますか? フランスとかパリと聞くと、エルメスやルイヴィトン、シャネルなどのファッションブランドだったり、フランス料理だったり、パリジェンヌだったり、おしゃれでキラキラしたイメージですよね?
しかし、ワーホリから帰国してみると、やたらと日本で美化されるフランスのイメージに違和感を感じたので、フランスへのイメージについて語っていきたいと思います。
キラキラしたフランス人のイメージ
この前、本屋に行った時にフランスのキラキラとしたイメージを象徴するような、本のタイトルをいくつか見かけました。
- フランス女性の働き方
- フランス女性は太らない
- フランス人は歳をとるほど美しい
- フランス式いつでもどこでも自分らしく
- フランス人は老いを愛する
- 好きなことだけで生きる
- フランス人の40歳からの生きる姿
- パリジェンヌの作り方
- フランス人は10着しか服を持たない
- パリ流おしゃれ術
などフランスのキラキラしたイメージを体現するようなタイトルの本がたくさんありました。
ヨーロッパにはいろいろな国がありますが、、チェコでもなければ、オランダでもなく、デンマークでもなければ、スペインでも、ポーランドでも、スロベニアでも、ノルウェーでもなく何故か、いつもフランスなんですよね。
オランダにも生き生きと働いている人はいると思いますし、ポーランド人でも歳をとっても自分らしく生きてる人もいるでしょう。チェコ人女性でもおしゃれな人、デンマーク人でも40代50代で若々しくおしゃれな人もいると思います。もしかしたら次世代の流行の中心はパリではなくコペンハーゲンかもしれません。
結論を言うと、僕がワーホリで仕事だったり、シェアハウスだったり、ホステルだったり、タンデムやハロートークなどで知り合って友達になったフランス人のほとんどはものすごくキラキラしていたり、意識がめちゃくちゃ高いわけでもなく[良くも、悪くもでも普通の人たちでした。]
⇒やたらと美化されるフランスのイメージは、ただ単に日本人が求めている理想の姿をフランスやパリに投影しているだけのように思います
要はフランス流とか、フランス式とか、パリジェンヌなどのワードをよく見るのは、本だったり商品が売れやすいからです。
逆にスロベニア式子育てとか、ワルシャワ流○○術とか、ハンガリー風○○、とか言われても、あまりピンと来ないですよね?
秋になるとボジョレー・ヌーボーのワインがどこのスーパーでも並びますが、これもフランスというイメージを使って商品を売ってるのかなと思います。
逆にチリ産やオーストラリア産、スペイン産、ドイツ産など他国のワインでボジョレー・ヌーボーみたいな新鮮なワインって聞いたこと無いですよね?
僕はワインにそこまで詳しくありませんが、これも要はフランスのイメージを使って商品をイメージ戦略として売り出してるだけ。
僕が東京に旅行に行った時に知り合ったフランス人は、ボジョレー・ヌーボーがやたらと日本で人気だということを不思議がっていました。ボジョレー・ヌーボーって要は採れたてのブドウから作った新鮮なワインって意味ですからね。
僕がワーホリで知り合ったフランス人の友達
僕はワーホリで海外に滞在している時に大勢のフランス人と知り合いました。フランスと日本の文化の違いや食生活、フランスで流行っている音楽、趣味、フランス特有のジェスチャーなどの違いはありましたが、冒頭でも言ったように、僕が知り合ったフランス人は、男女ともにいわゆる普通の人たちでした。
彼らとは、一緒に一緒にシェアハウスに住んでましたし、仕事の同僚にもフランス人の同僚がいました。僕が少し前に付き合っていた彼女もフランス人でした。
しかし、日本のテレビ番組や雑誌、本などで扱われるキラキラした理想的な生活スタイル、食生活、ファッションや人生の生き方とはちょっと違うかなと思いました。僕が見た限り、フランス人はキラキラとして、生き生き、毎日を楽しんで生活しているか?と言えば案外みんな普通。
もちろんフランスの面白い言葉やジェスチャーや習慣を教えてもらったり、フランスで有名な食べ物なども教えてもらいましたが、あくまで文化や習慣の違いを理解したり、体験したりという感じです。
逆に一緒に住んでいて文化の違いでイライラしたことはありませんでしたし、普通に一緒に生活していました。悪い人や変な人もたまにいるかも知れませんが、それはフランス人だからというより、その人、個人の性格によります。
フランス人女性と日本人女性の違い
フランスや他のヨーロッパの女性と日本人女性との違いがあるとすれば、フランスやヨーロッパの方が年齢や性別に囚われない自由な人が多い印象でした。
日本や韓国などアジア人女性の方が、より女性らしさを求めていたり社会的にも縛りがあるように思います。
例えば、ワーホリで驚いたカルチャーショックで、フランスやヨーロッパの女性は、ホステルの部屋で男女混合の部屋に住むのを気にしなかったり、普通に女性用の下着を部屋に干しているのも驚きました。
あとは腕の毛をは剃らないこととかも、最初に見た時は驚きましたね。その他にもブラを付けずにシャツを着て出歩いている人も日本ではほぼあり得ないと思うので、文化の違いを感じました。
他にも、フランス人女性は物静かでお淑やかかと思いきや、一緒に仕事をしたり、話をしてみると気さくで明るかったり、ユーモアがあって面白い人や一緒にふざけたりノリのいい人が多かったです。
リアルで知り合ったフランス人女性は、一般的に日本人がイメージするような、フランス人女性=お淑やか、物静か、おしゃれとはちょっと違う感じでしたね。
ファッションで言ったら、ワーホリでたくさん持ち歩けなかったからかもしれませんが、スキニージーンズにTシャツとサンダル、あとは20kgくらいのバックパックみたいな人が多かったです。
日本みたいなロングスカートを履く女性もあまり見かけないです。たいていはスキニージーンズやレギンスパンツを履いている人がほとんどでした。
フランス人はおしゃれかどうか?と言われれば日本で想像するのとはちょっと違う感じです。 節約思考の人も多くて現実主義な人も多かったですね。
他には意識高い系の人はヨガをしたり、ジムに行ったり、ベジタリアンだったり、ビーガンだったりする人もいました。これも一般的に日本人がイメージするフランス人=○○とは、ちょっと違いますよね。
日本人がイメージするようなパリジェンヌは存在しない
このように本屋さんで見かけた本の内容やタイトルみたいに、日本人がイメージする絵に描いたようなスタイルが良く、背が高く、金髪で、青い目で、白い肌、おしゃれでお淑やかで理想的なフランス人女性やパリジェンヌは存在しないんじゃないかと思います。
たぶん、そのイメージって60年代、70年代の古い映画やシャンソンなどの音楽に出てくる金髪で青い目のフランス人というイメージのまま止まっているんじゃないかと思いますね。
⇒そもそも、今の時代はフランス人と一言で言ってもさまざまなバックグラウンドを持つ人がいます。
フランス以外の国にルーツを持つ人、旧フランス植民地から来た移民の子孫など、人種も出身地もさまざまです。
とくにパリなどの大都市は、いろいろなバックパックグラウンドを持つ人が集まってくるので、余計に日本人がイメージする先祖代々パリに住む生粋のパリジェンヌってあまりいないような気がします。
例えば僕の前に付き合っていたフランス人彼女の両親はトルコとイタリアの出身で彼女はフランス生まれです。
僕がハロートークで知り合った人で、絵に描いたようなパリジェンヌって感じの女の人がいましたが、その人の両親はポーランド出身でした。 他にもタンデムで知り合ったフランス人で両親がイタリア出身という人もいました。
他にもアルジェリアやチュニジア、モロッコ、セネガル、などアフリカ系、中東系の人も大勢いますし、ポリネシア諸島でフランス語圏のニューカレドニア、タヒチなどの国から移り住んだ人もいます。
他のヨーロッパの国から来た人、ベトナムや中国などのアジアから来てフランスに帰化した人など、
そしてアジア系やアフリカ系、スラブ系、中東系、ポリネシア系などフランス人と一言で言ってもこれだけ多様な人がいるんですね。
最後に
ワーホリなどで知り合ったフランス人を見る限り、本のタイトルにあるようなやたらと美化されたフランスのイメージとは少し違うなと思いました。
日本だけにいると良くも悪くも、テレビ番組やニュース、雑誌や本などでは、やたらと美化されていたり、逆に変な偏見や偏ったステレオタイプのイメージが知らないうちに情報として入ってきます。
ものごとを正しく見るには、実際にいろいろな国に行ったりいろんな国の人と話すが大切なんじゃないかなと思います。 良くも悪くも世の中には、いろいろなイメージがあります。
例えば、マレーシアでイスラム系の人に大勢出会いましたが、彼らは危険なテロリストだったりイスラム教を信じる盲目的で狂信的な人ではありませんでした。
留学やワーホリでは韓国や中国の人にも出会いましたが、日本すごい系や愛国系の人がイメージするような日本に恨みを持っていて、日本社会を裏から破壊する人、操る人、日本の旗を燃やして騒いでるような人でもありませんでした。
フランス人も意識がめちゃくちゃ高い、ファッションセンスがあるキラキラした人ではなく、いわゆる普通の人でした。
やはり、日本に溢れる偏ったイメージに囚われないためにもワーホリはオススメです。そして英語を学ぶのも良い仕事に就くためとか将来安泰のためとかじゃなくて、本当の意味で広い視野を持つためのものだと思います。